標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

サツマイモを植える

昨日はTさんが手伝いに来てくれた日で、サツマイモの苗200本を植えました。

幅180センチのマルチを使いあぐねて、4,5年もただ保管していましたが、今回それを使いました。


サツマイモはイノシシやサルの好物ですが、コガネムシの幼虫も齧り、穴を開けます。幅広のマルチの裾を畳んでおいて、イモが付き始めるころに目いっぱいに広げると、雑草防止になるし、コガネムシも卵を産み付けられない、、、。なるほどなあ。東山広之さんの本に書かれていました。


ジャガイモの2畝。イモを植え付けたのではなくて、苗を植えたのですが、内心にそのことを得意に思っています。


左の畝の手前に芽が出て「苗」が育っていますが、これは苗を剥ぎ取られたイモを埋めておいたら2度目として出てきた苗です。搾取する。一本の芽というか苗も無駄にしない、、、。


畝の写真ばかりですが、これは野沢菜。ふつうは漬物用に秋につくられますが、炒め物や味噌汁にして美味しいです。そろそろ収穫できます。


これは5畝のピーマンの畝。昨日は、ピーマンの植え付けはできませんでした。三日続きの雨で活着し、もう大丈夫です。


昨日は、二男が岡山での小中学校の時の友人を連れて帰省しました。たくさん飲んだので、私はまあ酔いつぶれて、ブログも書けず、、、でした。


土蔵になお処分すべきタンスなどがあるそうで、東大卒のシティーボーイをその方付け作業の手伝いに連れてきた感がありますが、彼は喜んでやってくれたようです。私が畑から帰ったら、タンスやら長持ちやらが庭に出ていました。


隣の家のお兄ちゃんがやってきて、こうしたらどうか、、、と。タンスのような物の角を、地面に打ち付けるのです。何度か持ち上げて打ち付けると、見事につぶれました。引っ越し業者に勤めたことがあるそうで、我々には思いがけない新知識です。妻に缶ビールを持ってきてもらい、4人で庭で祝杯を挙げる。


6,7品種ものリーフレタスのサラダ。妻も含めて4人が、こんなに大量のレタスを食べたのは、たぶん生まれて初めてですね。

最近畑の写真を撮らなくなった理由

特に原因も理由もありません。しばしば畑にある小屋に入り込んで休んでいますが、いつだって仕事に追われているからですね。


気持ちを腐らせていると言っていいこともあって、それは、今年の遅かった春に妻とともに丁寧に種まきした大根とホウレンソウがトウ立ちしたこと、石灰を施すのを忘れていたのでホウレンソウの成長が悪いこと、、、などです。


トウ立ちの基本的なことは分かっているつもりですが、その機微は玄妙です。畑によっても違ううし、直播したものとセルトレイで育苗したものとで違いが出るので、結局よく分からない、勉強が足りないのでしょう。


トウ立ちの遅い品種を選んでいるし、播き時を誤ったとも思わないのに、、、、。


昨日の夕方から久しぶりの本格的な雨となりました。植えたばかりのもの、播いたばかりのものが畑にたくさんあるので、これは恵みの雨でした。


今日の午前中は降りましたが、8時半に出発して長野(市街)に向かう時には川霧が立ち上っていました。


小田切地区から西の方を見た時の霧は、犀川から立ち上っています。


東の方を見れば濃い霧ですが、これは千曲川からの霧です。


霧が立ち上れば晴れに向かうことは、そのつもりで見れば間違いないことを
今年は知りました。明日も雨という予報なのに、午後になって思いがけずに晴れたので、畑に行くことができました。


これは予想外のことで、気持ちを腐らせているどころか、晴れ晴れとした気分になりました。ただし、写真を撮ることは忘れていて、今日の撮影は川霧の2枚だけです。


昨日までの3日間で、他にもいろいろ作業はしたのですが、5畝を作ってピーマンを、今日しっかり数えたら、ちょうど150本植えたのでした。


今日はそのピーマンの畝の両脇に、チンゲン菜、赤丸二十日大根、中葉春菊の種を播きました。ピーマンの手入れ作業の邪魔になるだろうなと思いながらも、一石二鳥、一挙両得を狙うこの種まきの誘惑には勝てません。


ピーマンの畝は10畝になると思います。その各畝の両脇全部に、何かしら背丈の低い野菜の種を播いてやれ!邪悪な気持ちでそう思っていますので(笑)、たぶん実行します。

案ずることはないトマト苗

ピーマン定植の今日は3日目で、第4畝と第5畝を成形し、マルチを張ったらすぐに、今日は妻に植えてもらいました。


株間70cmですから1畝30本ほど、合計約150本植えたことになります。ペースは遅いけれど、まあまあうまくいっていると自負しています。


何より、この区画を今日一番上まで測りましたが、ピーマンは全部この⑤の区画に押し込めることができることが分かりました。すっきりしています。


それに、サカタの「福耳」という大型のシシトウも種を取り寄せて播いたのですが、発芽・育苗に失敗しました。ピーマンだけでいいと思っています。


それで、トマトのことはまだ考えられないのですが、ホームセンターで3本だけ買ったミニトマトの「アイコ」は、パオパオの中なのでよく見えなかったところ、今日めくってみると、頼りなく細い草姿ですが、もう花も咲いています。


これは脇芽を得るための3本です。
トマトも、私の場合は発芽と育苗にまず失敗するだろうと思ったので、念のために3本だけ苗を買ったのです。


これだけではとても足りないので、「アイコ」の種は買い直してポットに播き、発芽を確認しない状態で、葉タバコをつくる人の育苗床に置かせてもらいました。


葉タバコをつくる人は、さすがに育苗のプロです。一つの欠株もないですが、実のところ、かなりのひょろひょろ苗です。それでも、仕方ありません。

ミニトマト「アイコ」は18m長さの胡瓜支柱2本につくりたいので、私の手元で何とか苗になったものと、タバコ農家に育苗してもらったのを合わせても、苗が足りません。


だから、脇芽採り用の苗を買ったのですが、私が期待していたのは、去年アイコをつくった場所には地上に落ちた実から芽が出ているだろうということでした。


案の定、たくさん芽生えていたので、大き目のものを掘り上げてトレイに植えました。ちゃんと苗となるでしょう。


ただし、今までこのようなことをしたことがなくて、いざ実った場合に、純正のアイコになるかどうかは不明です。「ミニトマト」として出荷するから構わないようなものの、また非常に不味いトマトになることもないでしょうが、実験だと思って別の場所に育てることにします。


トマトは生命力が強い植物で、脇芽を採って挿し木すれば、私などがやっても、ほとんど100%発根します。茄子の脇芽を挿し木してみましたが、0%、素人には無理です。


アイコ(サカタのタネの主力商品)は、私も大好きなミニトマトで、大好きという意味は、食べて美味しい、、、。育てて出荷する立場からは、アイコは露地であっても、裂果しないのです。


その上に、何の農薬も使わず、脇芽掻きも誘因もしない放任栽培に耐える、というより、向いていることを、発見しました。だから、今年も同じつくり方です。


ピーマンを植え終わったら、トマトやナスの畝もつくらねばなりませんが、思わぬ伏兵として、サツマイモ苗200本がJAから届けられました。


こっちを先に片づけなければなりません。仕方がない、ナス科の果菜類のように施肥と誘因についてあれこれ考える必要はなくて、無肥料の方が美味しいイモになります。気楽に畝を作って、気楽に植えてしまおう、、、。


問題は、その後です。どうやらサルが農耕文明の緒についたみたいで、植えたばかりの苗を引き抜くし(こんな小さな植穴じゃダメだとばかりに、マルチの穴を広げて、苗は近くに放りつけます、、)、収穫期になると人間が試し掘りをするようにイモだけ掘って、遠目には蔓は青々という巧妙な技を使います。


JAのサツマイモ苗は〉、なぜか安いので、ついうかうかと注文してしまいました。1本当たり19円なのです。