標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

夏野菜の三種の神器

例によってか、大袈裟なタイトルですが、私の場合の夏の主力野菜は、トマト、ナス、ピーマンです。


全部ナス科の野菜ですが、今年はこのどれもが、何故か、滅茶苦茶な手筈の悪さで、人には言えないような、公表したくないような恥ずかしい状況です。


育苗を失敗したり、どこを圃場とするか迷ったりで、今年初めてJA出荷をすることにしたピーマン以外は、まだポット苗が軒下に今朝までありました。


もう捨てよう!と、ほとんど決心した苗を、今日は全部畑に持って行って仮植しました。トマトとナスの苗ですが、どっちも7~80本はありました。


ミニトマトの「アイコ」は、今日もできなかったけれど、きちんと2畝を作ってそこに胡瓜支柱を立てて、放任栽培をしようと思います。


ナスは、すでに80本ほど植えたのでそれだけでいいようなものの、何とも美しい西洋ナスのリスターダ・デ・ガンジアとかローザ・ビアンカとかのちびた苗があり、それらは、打ち捨てるのはあまりにむごいことだと思い直しました。


写真の一株は、もっとも生育がよくて最初の花を咲かせた丸ナスですが、まあ、こんな感じでいいです。


トマトは、、、私は、ほんとに、ちょっと理解不能な野性味を持っている野菜・植物だな!という感じを、去年以上に今年は、強く持ちました。


ふつうの見方では、良苗では全然ないものを植えたのですが、今日は本来の猛々しさを見せ始めていました。よしよしと思って、テープナー(パチン、パチンと支柱なりネットの網目に留める道具、、、)を使った時、トマトの植物としての強靭さを改めて知りました。


ピーマン、、、。左側にあるのは、葉大根であるか、小松菜であるか。伸びるだけ伸びて、トウ立ちもしてピーマンに覆いかぶさりそう、、、。葉大根、小松菜の下剋上は許さないよと思うものの。他にすべきことは数限りなくあって、今日は刈り払うことはできませんでした。


したいけれどもできない作業、次の日以降に持ち越す作業の多さを愚痴っても、しょうがないですね。

早くも秋野菜を手掛ける

今日のタイトルには、私の自慢げな気持ちが含まれていますが、毎年秋野菜の種まきは誰よりも遅いのではないか?と思いますので、確かにその通り、やってみたぞ!ってところです。


早すぎることには、いろいろ問題、障害があることでしょう。


畑に行く前に、秋野菜の大根とカブについて、どんな種が手元にあるかをチェックしました。大根の種はたっぷりあり、明らかに多すぎます。紅新大根が6袋もある、、。一体、どういうわけ?


量的に多いのは、1dl入りが3袋の「いいずな青大根」です。この商品名にはちょっと抵抗があって、それは、漢字で書けば「飯綱青大根」なら「いいづな大根」となるべきと思うからです。


カブも5種類あり、根菜ではあるけどセルトレイでの育苗ができると、どこかで読んだ気がするので、3種類については一昨日の夜にトレイに播きました。このことが、今年の秋野菜の最初の取り組みとなりました。


畑の小屋の後ろの④の区画には、毎年主に大根を育てることが多いのですが、昨日に引き続き今日もいいずな青大根を播いて、合計ここには8列です。


さらに、⑦の区画のマルチ畝の脇に7列。7月上旬にいいずな青大根を15列播くという無謀なことをしました。


どういう問題があるだろうかといえば、虫に食われる、味がよくない、あまり売れない、、、。でも、大根に限っても種は多すぎるほどあるのだから、それらを全部適期に播くがよろしいと言われても、その手間も場所もないのだから、やってみました。


秋野菜という前に、夏野菜の取り組みが不十分です。ナスもまだこんな状態です。早く植えた畑が、自分の畑に行く途中にあって、軽トラの車窓から見るのに、紫色の花が見え、小さなナスの実さえ見えます。私は、焦らない。


今日は、何日もかけてピーマンの誘引作業をしてきた妻が、その作業を終えました。「楽しかったです」というところが、どうも妻はちょっと変わっているなと改めて思うのですが、助けられ、評価します。


小屋の前、水場の近くに昨年のこぼれ種が芽生えたトマトがたくさんあって、雑草として引き抜いてもいいのですが、遊び心で、大き目な苗には支柱を立てて育てることにしました。


ちゃんとトマトの実が採れることは、間違いありません。すぐ目につく場所にあるので、いろいろと手入れをする、、。すると、けっこういいトマトの実が採れるんじゃないかな?

葉物野菜の端境期

今日は10日ぶりにTさんが手伝いに来てくれる日なので、どんな作業をしようか、、、。


上へ上へ(南から、北へ)と行きたいところですが、もう一度一番下に戻って整美していくことにしました。


この一番下の⑦の区画は、春一番に手掛けた区画で、まだ雑草も生えない頃にびっしり種まきした時には相当な達成感でしたが、売り上げは上げられなかった大失敗の区画です。


1デシリットルといえば相当な粒数ですが、1袋全部播いた野沢菜も失敗だったなあ。これは、刈り払いました。


⑦の区画の失敗の最大のものは、1デシリットルの10倍の1リットルの種を播いたホウレンソウがトウ立ちしたことです。野菜のトウ立ちの機微は、前にも感想を書きましたが、私には分かりにくい。ほとんど納得できないと言っていいです。


「オーライ」という品種。春播きホウレンソウの一つとして、JAの注文書に載っていたので注文したのに、どうしたことか。


いまいましいそのホウレン草を、まだ寒い時期にセルトレイに一粒ずつ播いたものを穴開きマルチ畝に植えたものはいいほうれん草となったので、出荷しました。だから、トウ立ちの機微は分からないとぼやきたくなるのです。


その後には、ツルムラサキを植えましたが、ごく小さいです。だけど、ようやく動き始めました。


何も植えられていなくて、雑草に囲まれているのは、ネギの苗を抜いた畝ですが、向こうの方にはまだネギ苗があります。


⑦の区画には、穴開きマルチ畝を2本作ってよしとして、⑥の区画に移ったのですが、右手の最下部に3畝、ネギを植えました。それでもなおネギ苗が残ったので、Tさんは、「ネギ農家だね!」と冗談混じりに言って、呆れていました。


このあたりで、ネギを1本ずつ植えるのではなくて、5,6本まとめて植えて育てる畑は見たことがないと、そのことでも呆れている気配です。


しかし、私がそのように5,6本もまとめて植えた②の区画のネギをTさんはすでに見ていて、今のところ問題はないので、この方法こそいいと、賛同してくれているのです。


⑥の区画の上半分には、何も育っていなくて、雑草が好き勝手に繁茂しよとしています。二人がかりで草刈りをしました。


Tさんは、ナイロンカッターで刈るけれど、それが、ふつうは2本のナイロンコードが出ているのですが、何と1本だけ出る特殊なホルダー。私は、二枚刃で刈る。この奇妙な草刈り機のヘッドの組み合わせは、そうそうあるものではないと、愉快な気分になりました。


これは、昨日植えたパセリ。パS炉は結構大きな株になるので隣接しないように植えたけど、魔が差して、開いている穴にはネギを押し込む、、。ぎちぎちの密植がどう出るか。


私は今年とかく魔が差して、あちこちにネギ苗を突っ込んでいます。それを愉快に思ってもおり、実験だと思ってもいます。


そうしなければ捌けないぐらいのネギの苗があるという今の奇妙な状況、、、。実は、これはいい!と、思っています。


春先に、100本のネギ苗が600円で売られていたのを、喜々として買って植えた私ですが、今では2,3千本のネギ苗がいつでも手元にあるようにすることも、できないではないと思っています。


たとえば、毎日30袋(束)のネギを収穫・出荷するのはどうだろうか?まだやれるものならやってみなって段階ですが、やってみたいな。その上でいろいろ新奇な野菜や新しい品種を採り入れて、遊ぶ、、、、。


これ、いいなあ。目の付けどころが、すごいじゃん。こういうのを、獲らぬ狸の皮算用と言います。妄想とも、言うかな?


これは、振り返って⑤の区画のまだ貧弱なピーマンの畝を見たところです。今ごろ誘引、、、風に引き回されないように、支柱にピーマンを結わえ付ける作業をしている人は、いませんね。


ビフォー&アフターの、ビフォーの写真しかないのですが、④の区画にいいづな青大根、ねずみ辛味大根の種さえ播くことができて(少しだけ、試しに、、、)、今日はなかなかいい仕事ができました。