標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

大雨で農休日

予報通りに、長野県北部のこちらでは、かなりの雨になりました。降ったり止んだりで、今も降っていますが、一番激しい降りで怖いぐらいだったのは、朝の5時、6時ごろでした。



ちょっと気になることがあったので、6時過ぎに福平の畑に行ってみた時、大変な光景を見ました。水路が詰まって水が道路に溢れ、路面を流れて行く一方で、半分ぐらいは勢い余って畑に流れ込んでいるのでした。


この農道の右手の黒いアスファルト部分は、別荘様の家に入る道というか橋なのですが、とかくここに枯れ枝や草などが突っかかって、詰まります。今は無人なので、手入れもされず、余計いけないようです。春先の雪解けの増水などでも、簡単に詰まって水が道路を流れます。


写真では大変な冠水に見えますが、道路を流れるだけなら、少し下の方でまた水路に戻りますし、私もほとんど何の恐怖感も覚えずにここを車で上ったのですが、最初の写真のように畑に流れ込んだのを見て、これはいけない!と思いました。


自分の畑にこのように水が流れ込んだら、そりゃ、落胆しますが、それだけじゃないのです。水の行きつく先には、おばあさんが一人で住む家があります。


どうしようか?私の畑があるこの集落で、私が顔見知りでもあり頼もしく思うのはあの人しかいないので、その家に車を乗りつけて状況を話したら、彼は「それじゃ、区長に電話しよう!」と言って、玄関にあった受話器を取り上げんばかり。


私は、すぐ作業をするなら私も手伝いますと申し出たけど、それはいい、、、とのことでした。何人かが道具を持って集合して、水路を貫通させたことと思います。


大雨の時に、特にお年寄りが、田んぼの様子を見に行って水路に落ち、流された、、、そういうローカルニュースを、よく見たり聞いたりします。


今朝の私は、田んぼではなく畑ですが、こういう雨で畑はどうなっているか?心配になったり、ただ雨に降りこめられているのも業腹であったりで、行ってみました。


気にしたことの一つは、⑦の区画の出来立てのほやほや、植えたてのほやほやのこの3本の穴開きマルチ畝のあたりが、どうなっているかな?ということでした。無事。


もう一つは、昨日そろそろ採りごろのズキーニを認めたのですが、風も少しある雨の降り方なので、ズッキーニが(また、ピーマンも、、)風に吹き回されて悲惨なことになっていないかを見たかったこと、、、。


結局、雨だからといってじっとしているよりは、何も危険はないのだから、動いたことでよくいう「ようにエンジンが掛かって」、雨の中を二つの直売所に出荷に行きました。


しかし、帰宅後の午後、、、、。どう考えても、考えなくても、、、畑に行くのは、ムリですね。

ピーマンの誘引

今週の月曜日にこの地区のピーマン目揃会があって、私は初めて参加しました。つまり、今年はピーマンを農協出荷=市場出荷するつもりです。


こちらの農協は目揃会(めぞろいかい)という言葉をよく使いますが、以前ネットで調べたところ、一般的な言葉ではないようです。出荷規格の説明・確認の集会で、それなら、目方が揃うというところから、目揃会となったのでしょう。


その時説明に来てくれた人は、まだ20代も前半と思える女性で、こういう営農指導員さんもいるんだと意外に思いました。その彼女が、昨日「こんにちは」と私の畑に来てくれました。


ピーマンのことは後にして、今日の活動ですが、堆肥がなくなったので注文したら、速攻で午後2トン車で運んでくれました。長野市松代町という遠方から、山盛りの堆肥、、、、。


いくらとは言いませんが、農協で買うのより6千円も安い上に、品質は比べ物にならないほどいいです。私はこの堆肥を高く評価します。


現代農業に記事が載ったくらいですから、知る人ぞ知る堆肥です。こんな遠くまで喜んで来てくれるのは、私の畑というか、戸隠のこの辺りは清々しくていいからだそうですが、今回も小屋に上がってもらい、インスタントだけどコーヒーを出したら、お世辞半分でしょうが、実に美味しい、、、と。


あとは、今日の収穫物の写真しか撮りませんでしたが、松本一本ネギが立派に育っていました。今年の春の一番早い農作業の一つとして、100本の苗を買って植えたものです。

ネギに強い関心を持っている私は、このネギを見て、思うところがいくつかあります。


一つには、1束100本で600円というネギ苗などは、今後は買うことはないだろうということです。


もう一つは、松本一本ネギは根深ネギの一つで、何度も土寄せをして白い部分を長く伸ばすのが普通ですが、下仁田ネギのような、葉ネギのようなこの姿でも売れるんじゃないかということです。


30本ほど引き抜いてきたので、明日直売所に出してみます。


これは小カブのはずですが、打ち捨てると言っちゃなんだけど、いや、やっぱり打ち捨てたのですが、かなり大きくなっていました。小カブも大きくなるのだ。


これは「ゴールデングローブ」という品種名のアメリカの固定品種のカブです。カブはそんなに太らないけれど、茎葉が旺盛に育ちました。


あそこにあるあれは、何だろう?昨日4株引き抜いて調整し、今朝2袋出荷しましたが、2株ずつ袋に入れたら、どっちも1kg超の重さでした。


グミが赤くなってきました。昨年の秋に、変な風に、勝手に選定したので、出荷するほどの量の実は付きません。


グミとか、スグリとかは、出荷できればさっと売れる小果樹です。一昨年だったか、その前の年だったか、それなりの数のパックを出荷したら、直売所の人が「もっと高い値をつけたら、、、」と、アドバイスしてくれました。


ま、いいやと、自分で考えた値段で行きましたが、このようなものを出荷するのは、他にはいない感触です。来年は、スグリならそれなりの量を出荷できそうです。


今日は、夕方6時近く、南に見える山並みが真っ白になって、怖いほどの雷雨を覚悟しましたが、案外に穏やかな降り方です。


ネギやカブは、すべて打ち捨てた感じでしばらく過ぎた⑦の区画からの収穫ですが、火曜日はTさんのお手伝いの日で、穴開きマルチ畝を2本つくったのでした。


そこに、オカヒジキ、ニラの「ワンダーグリーベルト」、西洋ネギの「ポアロ」をきっちりと植えました。


これは、妻にやってもらうのではなく、全部私がしましたが、それだけ、オカヒジキなどはどうってことないけど、ネギ類の2種には期待と関心があるってことです。


ピーマンのことは、いずれ、実際に手掛けてから、、、ですね。

パオパオの中

一番東の⑥の区画に不織布を掛けた3本の畝がありますが、そこにはキャベツの仲間の野菜が植えられています。


今日は全部剥いでみましたが、モンシロチョウを避ける効果は確かにありましたが、いろいろ弊害が、つまり使わない方がよかったと思える点がありました。

右の畝には主に黒キャベツの「カーボロネロ」が植えられていて、これには大いに効果があって、そうでなければ売り物にはならなかったことでしょう。


あとの2畝の野菜には、少なくとも今の時期には、パオパオはむしろ有害です。だからもう掛けません。


パオパオ畝から今日収穫しものは、コールラビ。そして、すでに何回かパオパオをめくって何回か収穫・黒キャベツです。


パオパオ、パオパオと言っていますが、これは商品名の一つです。私が使ったのは、」確か「アグリテック」という商品名のものです。


当地では、パオパオと言えばだれもが、ああ、あの被覆資材と認知できます。


今日の収穫物には、タマネギもありました。タマネギづくりは、私は苦手です。もう、何度もこのブログにも書きました。


その苦手意識と、実際に苦手でいいものができない状況は、今年払拭できるかも知れません。


それは、ふつうのネギもだけど、タマネギや小葱の播種・苗づくりの方法を知り、ある程度の自信があるようになったからです。


自分で苗づくりができるのなら、それは、定植してタマネギそのものを収穫しない手はありません。


今日はTさんの手伝いの日で、ホウレン草をたくさん播いて大失敗だったところを耕耘してもらい、二人でマルチを張りました。


今後、これはいけるかも知れないと明かるい気持ちになれたことは
、小型で非力な管理機による除草&中耕です。


土を掻き回す、要するに耕耘をする、ロータリーの外側の”ものを外して、中側だけのロータリーにします。


すると、幅が狭くなるので当然不安定になり、しっかり保持しないと管理機は左右にぶれて、倒れそうにもなります。


でも、2回目の走行をすると、管理機は本気で耕耘しはじめ、3回目を行くと、十分に耕し、雑草も退治してくれます。


畝間を管理機で耕すのは、除草目的のほかに、土壌に酸素を送り込み、水はけをよくするためですかね。


私の場合は、それだけではなく、まさか畝間の真ん中には播きませんが、左右の畝の脇になら、種まきをします。