標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

海の日という休日

海の日という休日は、3連休になる人たちにはいい休日かなと思います。


梅雨が明けたり開けなかったりして暑い時期の連休は、ほっとできるし、お盆の休みは何かとすることがあるし、、、。


この過疎の集落には小中学生は一人もいなくて、それより小さい子供も多分いないのでしょうが、子どもの姿が見られました。


我が家にも、長男夫婦と来月2歳になる女の子が来て、5時間ばかり過ごしました。


まもなく2歳になる子が、われわれ祖父母を認知し、覚えているかというと、もちろんそうなのであって、じいちゃんに対してはこう、ばあちゃんに対してはこうと、接し方をよく心得ています。


一月ぶりに会うこの孫は、「キラキラ星のテーマによる変奏曲」というピアノ曲がモーツァルトにあるのですが、、と、知ったかぶりを言いますが、あのメロディのABCソングを、実に上手に歌ってみせて、祖父母を驚かしました。


長男は、新しくした車をこっちに見せたいという気持ちもあって来た面もあると思いましたが、土蔵にはもはや自分のものだけが未整理で残されていることを知って、その片付けを始めました。長男の嫁さんも、手伝う、、、。


「パパ、ママ」と呼びながら、靴を履いて探しに行ったのが戻って来たので、ユウチューブでセサミストリートを見せたら、食い入るように見る、、、。


孫は英語が、歌が好きなんだ、、と、私の孫自慢ではありません。ただ、気を散らさずに30分以上も熱心に見るこれって、すごいなと。こういう幼児向けの優れた番組は、今はないのです。



みなで畑に行きました。

孫娘は、トマトはダメで、胡瓜が大好きというのに、祖父は胡瓜は6,7本しか育てていません。それも、真っすぐに上に伸ばそうと支柱やらひもで手入れしたのは、一昨日のこと、、、。


長男一家が収穫できた野菜は、ミニトマト、ズッキーニ、スナック(スナップ)エンドウと、種類が少ないです。まだインゲン、ピーマン、ナスなどが採れません。


彼らが帰ったあと、妻と畑に行きました。


インゲンの「マンズナル」と「モロッコ」のポット苗が待ったなしの状態なので、やっつけ仕事の畝づくり、定植、支柱立てでした。


それも、10mに満たない畝に2品種です。ほんとは、マンズナルで18m。モロッコで18mのはずだったのですが、、、、。


まあ、いいか。今なら「マンズナル」の種が手元にあるので、霜が降りるまでの秋に収穫をするための畝づくりを、今すぐにではく、お盆ごろまでにします。


夏野菜を秋に、、というか、秋にも採るってことは、けっこう面白いことです。

穴開きマルチを愛用

昨日はTさんのお手伝いの日。最後の作業として、⑥の区画の真ん中あたりを耕してもらいました。


時間切れで畝づくりはできず、また今日も蒸し暑くて日中には私もマルチを張ることができませんでした。マルチは、一番暑い時間帯に貼れば、その時マルチは伸び気味なので、ピンと張れると言いますが、夕方近くまでやる気になれませんでした。

2本張って、さてどうしようか?


まだ少し時間があるので、紅芯大根を1穴に1粒ずつ播き始めました。3分の1も播かないうちに帰る時間になり、今日は終わりです。


この畝は長さ21mですが、マルチの穴がいくつあるか数えたら620でした。


よし、この2畝には紅芯大根を播こう!と、やや無謀な決心をしました。播き時が少し早いかも知れない、全部の穴に播いたのでは窮屈かも知れない、9月になって紅芯大根は第2弾を播くつもりですが、今1200本も育て始めても、売れないかも知れない、、、。


私は、今年は穴開きマルチを愛用し、多用して、初めての試みとして、ニンジンを穴開きマルチに播きました。もっとも、妻に播いてもらったのですが、、、。


ニンジンを播いた⑦の区画は、土中に雑草の種がたっぷり詰まっていて、畝間もマルチの穴にも雑草が芽生えています。


こういう場所にニンジンなどを播くのは、よくない。発芽に日数がかかり、雑草の方が先に芽生えるからです。でも、考えようで、植穴マルチで雑草の繁茂を抑えているわけです。


⑦の区画には、少し間をおいてもう1畝つくったので、ニンジンの種の残りを播いて終わらせた向こうには、大根の種を播いてあります。だから、紅芯大根が最初というのではありません。


私が今年穴開きマルチを多用しているのは、雑草対策と、マルチなしで条播きと言おうかばらまきをしておいて間引きをするという普通のことに、何か釈然としない気持ちがあるからです。


今の日本の種苗会社の種はまあ優秀であり、その分だいぶ高いものになっているので、間引き前提の播き方はイヤであり、全部の種を生かしたいと思います。


縦と言おうか横と言おうか、4穴または5穴の穴開きマルチに、それなりに飛び飛びに定植した野菜の中で、私の手に余るのは、たとえばブロッコリーです。


密に植え過ぎただけでなく、垂直方向にも高く伸びて、防虫のパオパオを突き上げて、裾からモンシロチョウが入り放題になりました。


出荷など思いも掛けない悲惨なブロッコリーとなりました。食べられそうなものを少しだけ自家用に収穫しましたが、妻が、洗ったら虫が3匹いましたよ、茹でたらさらに3匹出てきましたと、私に報告する、、、、。


今日、剪定ばさみで株元を切って、清々しました。これから干乾びていくブロッコリーには、モンシロチョウはもちろん卵を産み付けたりしません。ざまを見ろ。


すでにモンシロチョウの餌食となっているコールラビです。これも、数日中に片づけて、気に入ったものは何もない状態にしちゃうからな。


でも、ダメですね。キャベツの仲間でなくても、アブラナ科の野菜なら、奴らはヒラヒラと優雅な胡蝶の舞でやってきます。


それにしても、ブロッコリーは、もう絶対につくるまいと思う野菜になりかかっています。

防獣ネットを張る

Tさんの手伝いの日なので、⑧の区画のほとんどを囲むように、防獣ネットを張り巡らしました。


この作業は億劫で億劫で、今日までしなかったのですが、やってみると、猛暑の中とても一人ではできないことでした。長さ50mのネットを2本を伸ばすだけでも大変、その前に鉄パイプを2m間隔で差し込むのも大変、、、。まったく、一人ではめげる仕事でした。


何を獣から守るかと言えば、3畝のサツマイモです。
2畝のジャガイモなどどうでもいいと、やけになりかかっているのは、ネットは畑に持って行ったけど張り巡らさないその隙に、みなイノシシにほじくり返されたからです。


どうせロクなイモにはならない。実際、植え直した後のジャガイモの苗はついぞ旺盛な生育ぶりを見せることなく枯れ始めました。


ところが、、、自家用に2株を掘ってみたら、これだけ採れました。
種イモを植えるのではなく、種イモから剥がした苗を植えるやり方だと、去年の経験では、イモの大きさが揃うのですが、今年はイノシシの被害にあっているせいか、揃いません。


それでも、いいや。出荷できるものもそれなりにあるだろうし、自家用はたっぷり。それに、アンデスレッドなら秋ジャガを育てることもできます。


掘り立てのまだ表面が湿っている状態のアンデスレッドの赤皮の美しさには、Tさんも驚いていた上に、種イモではなく苗を植えることの興味深さとメリットを知ってもらいました。


これは、何となく撮っただけのツルムラサキですが、夏には夏向きの野菜があると思い知らされました。

葉大根や二十日大根’(どっちも、アブラナ科)も取りごりになっていますが、黒い虫が葉に穴を開けるし、葉の先が白っぽくなるしで、出荷はためらわれます。出しても売れ残って、バックヤードへ移動、、、、。


その点では、ツルムラサキなどにはまず虫は付かないし、暑さにめげることはありません。


このような野菜には、他にはモロヘイヤ、オカヒジキ、空芯菜などがあり、私は今年はこれら4品種を育てています。


どれも私には美味しい野菜ではありませんが、夏には夏の、外来の菜っ葉があると割り切るしかありませんね。


アブラナ科の野菜は、夏には休み。レタス類も標高900mの高地ですが、厳しいです。



今日は、夕方までに雨が降ってきて畑から追い立てられる気づかいはなかったのですが、ずっと向こうの善光寺平あたりでは不穏な雲が沸き立っていました。


帰宅途中の軽トラのラジオは、竜巻注意情報を伝え、少し前には、有線放送ではないもう一つの、何ていうのか知らないけどスピーカーが【家の中にあります)、土砂災害警戒情報が出たと言っていました。


このあたりでは、少し降ったけど、どうってことはありません。でも、ここのところ、暑苦しい上に、油断できない雨の降り方です。