標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

梅雨が明けて、消耗する

畑の小屋の脇から荒倉山の方を見ると、澄んだ空で、いかにも梅雨が明けたという感じです。しかし、暑いなあ。


昨日より今日の方が気温が上がったようですが、Tさんの手伝いの昨日、私は大変な汗をかき、作業衣にしている古いワイシャツを4枚ぐっしょりにさせて、Tさんに呆れられました。


それだけ持って行ったのは、そんなことになるのを予想したからです。


妻は、この⑦の区画のマルチの穴の雑草を地道に取ってくれました。炎天下にじっといて、別に暑いとも言わない。そして、草取りのようないやな作業を辛抱強くするのは、私にはできないことと感心します。


⑦の区画の真ん中にあるマルチ畝に1粒ずつ大根を播いたのも妻ですが、真夏に「冬自慢」という大根が発芽しました。


そろそろ土寄せをしなくてはいけないと思っているネギの畝にも、こんなに草が生えてきました。


昨日作った⑥の区画の2畝の右の1畝は妻の担当で、アスパラ菜を植えた後は、大野紅かぶです。


左手の畝には、私が紅芯大根の残り種を播き、次は丸種の「京むらさき」、その先には「京ざくら」を播きました。


この2種の大根には興味を持ったり期待したりですが、2ml入りだと何粒の種があるだろう、、。どっちも125粒ほどでした。それで378円だから、1粒3円か。大根の種としては高価な方ですが、まあ悪くないと思いました。


畝の片側の脇には、葉柄が赤紫色の葉大根「紅葉王」を播きました。これにも期待を寄せていますが、真夏の葉大根や二十日大根は、葉先がなぜか白っぽくなります。



⑥の区画には、16日に1畝、翌17日にもう1畝、紅芯大根を播きましたが、16日に播いたものは、今日発芽していました。早いな。


帰宅したら、国華園に注文していた赤丸二十日大根の種が届いていました。20袋。


20袋も買うのは初めてのことで、二十日大根専門の農家になったみたいだ、、、。


これで、JA,三重興農社、サカタのタネ、丸種、国華園に注文したものはすべて届き、二十日大根も大根なので、大根の種ならたっぷりある。全部播いたら、福平の畑だけでは、たぶん広さが足りないな。それで、いい。


秋大根をいま播くのは、ちょっと早すぎる?それで、いい。


明日は、月に一度の病院行き。


豊橋に住む二男が、少し前に思いがけない旅程をメールで報せてきたけど、今夜は長野市街のホテルに一家3人で泊まりらしい。明日、長男の嫁さんと女の子(我々の孫娘)が留守を守っている家に、我々じーじとばーばは、野菜を少し持って寄るけど、二男夫婦とその男の子(3歳になった、我々の孫)も、行くという。


私どもの孫は、二人だけど、どっちもこだわりの強いいとこ同士が出会った時の「化学反応」に、私は興味津々です。


豊橋の孫には、1年ぶりに会う。こっちから行けばいいのだだけど、おいそれとは行かれない。どのように成長したかなあ。


1年も会っていないので、よく分からないけど、一つ年下の長男夫婦の女の子の方が、何て言っていいか、意思が強いというか、強烈なんじゃないかなあ?別に、戦うために再会するのではないけれど、、、、。

美しい大根

京都の種苗会社の丸種から注文品が届きました。


どれも1袋ずつ、5種類です。ほんとはもっと欲しいのだけど、ちょっと変わった大根だとけっこう高いので、まあ、試しにつくってみようかというところです。


皮の色が何であっても、中は白という大根が多いですが、中まで表皮の色という大根は少数派であり、量の割に高いのは仕方ありません。


紅芯大根の種は安いですが、外は緑、中は赤です。この紅芯大根なら、穴開きマルチ畝2本に、1200粒ほど播きました。



この間、ある種苗会社に注文した際に、種を注文すれば無料なので、野菜栽培マニュアルを送ってもらいました。


そこには、大根の種まきの方法として、ビール瓶の底などで播き穴を開け、そこに5~6粒の種を播き、3回も間引きして、最後は1本にすると書かれていました。


今日届いた丸種の大根の2品種はわずかに2ml入りなので、とてもそのような播き方はできません。


安めの種でも間引きはしたくないと、昨日だか、書いたばかりです。


大根は、まったくありふれた野菜ですが、直売所に出荷するのに悪くない野菜です。何より、育てるのに手がかからず易しいものです。店頭で日持ちがするので、バックヤードに移動されることもまずなくて、結局全部売れます。


洗うのが、大変、、、。
洗車用というよりは、大根洗いのために高圧洗浄機を一昨年買いましたが、ノズルがブルブル震えるのが大袈裟な割に、完全にきれいには洗えません。


私は、水路から水を引いているので、そこで洗えばいい。
そのこともあって、今年は今までになかったほどに多く、何種類もの大根を育てる大根オヤジになっています。


雪下人参も、茎が紫の葉大根も、試しに小袋1袋だけです。育ててみて、いいとなれば、次回は2dl入りの大袋を注文します。そうなると、ぐっと割安になります。


今日はTさんが手伝いに来てくれて、一番広くて1反部にちょっと足りない⑥の区画を、一番上まで耕してくれました。この区画全部に、今月ではムリだろうけれど、来月の上旬ぐらいには何かが播かれたり植えられたりするのは、私が野菜づくりを始めて、かつてなかったことです。


それと、ピーマンの誘引のフラワーネット張り。フラワーネットを使い終わったので、どうしようかと戸惑い放置していたところ、ハウスの中にネットはまだあったのでした。


その作業をしてるところに、若い女性の営農技術員が突然やってきました。
この前の時より、だいぶ良くなっていますね。問題ないです。「追肥は、しましたか?」と。


私は、実は無農薬の有機農法を、まあ実践している。化成肥料は使わないと打ち明けたら、そんなら、米ぬかがいいでしょう。私が、元肥には1畝に2袋の鶏糞が入ってると告げると、では、米ぬかの追肥はちょっと待って下さい。ぐっと伸びるでしょうから、様子を見ましょう、、と、実に明快で、素早い、、、。また見に来てくれるらし。


Tさんもびっくりして、彼女が去ったあと、すごいね!と感心していました。

いつまでもチャレンジングなナス

少し前に最初の紫色の開花を見たのは、このナスの一本かと思います。今日何気なく見たら、一番果が膨らみ、二番目の花も咲いていたので、うれしかったです。


そして、今年こそ収穫したら「切り戻す」ということを実行したいものと思いました。
あの本を読んでから数年、毎年そう思うのですが、できません!


このナスの1本を上から見ると、3本仕立てで均等に葉が広がっていていい具合ですが、これは誰でもできることです。


この一畝に19本植わっていて支柱を1本ずつ立てましたが、一番端から見ると支柱のぶれが全くなくて、18本が1本目の陰に隠れている、、、、我ながらよくやったなあと思うのですが、ナスの生育や多収には、まあ関係はないです。


山蟻というのか、赤蟻というのか、積極的に噛みついてくる蟻がたくさんたかっている一本がありました。どうしようか?畑の小屋に殺虫剤スプレーがあったので、ポリマルチに円く吹き付けてナスの木を揺すったけど、蟻どもはしがみついてあまり落ちないので、少し遠くから葉裏にジェットしました。


そうしたら、パラパラと落ちてパニック状態になりました。蟻にも効くのですが、私の目に見えるところであるマルチの上で息絶える蟻は一匹もいないのが、なんとも不思議です。マルチ脇の二十日大根や雑草の茂みの中まではみなたどり着き、生き延びたのか、ご臨終だか分かりませんでした。


とにかく、しばらく経って見たら、ナスに取りついている蟻は1匹もいませんでした。効果、蟻ですね。


そんなことで遊んだようなものですが、雲を見て楽しむこともできました。


数日前に、富士山にラピュタのような雲という映像を見ましたが、小規模だけど、それと似た雲です。


今日は、収穫無しで、さみしい。収穫する野菜が、ないのです。



夜なべ仕事の野菜の袋詰めがないので、時間の余裕が蟻ます。収穫したら切り戻しのポイントを確認しましようっと、、、。


ポイントは、こういうことです。


主枝と側枝2本か3本、合計3本または4本の枝には、それぞれの枝には10個程度のナスの実が着きます。


「着きます」とこの本には、あっさりと当たり前のように書かれていますが、そんなに着くかなあ?私の場合は、そこが問題で、着かないとしか言いようがないです。


多分、多くの家庭菜園でも、さらには農家でも、ナス栽培のプロでなければ、そうなんじゃないかなあ?


この本は、言います。それだけでは30~40個程度しか採れない。しかし、収穫時に切り戻すと、下にある芽が成長して。そこで何回も採れる。平均で3回収穫できると、120果以上採れることになる、、、、。


たしかに、理論上はその通り。でも、私の場合は、全然そうはなりません。どういうこと?切り戻ししたくても、そこまでいかないのです。


よし、切り戻しだ!とばかりに、一昨年でしたか、スパッと切ったのは、大事な側枝そのものでした。


この本には、1本のナスの「樹」についての驚くべきデータが、4ページにわたって示されています。すべての花の開花日、収穫に至った場合は収穫日とその実の重量、開花から収穫までの日数。この1本のナスから、これは私が集計したのですが、合計210果の収穫があったのです!


たまたま、このナスの1本のデータを取ろうとしたのがそうであって、結果的にはもっとたくさん採れたナスもあったことでしょう。脱帽です!


私は、100個採るのが悲願ですが、去年までで最も多くても、たぶん50個行ったかどうかですね。