標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

夏にエンドウを播く

サカタのタネから3種類のエンドウの種袋が届きました。


それで、さっそくポリポットに2粒ずつ播きました。
スナックエンドウ35ポット、絹さや安曇野35ポット、絹さや絹小町20ポット、ついでにインゲンのマンズナルも35ポット。


春先にも同じような種まきをしましたが、その時にはネズミに種をほじくられてダメージがあったのを思い出したので、パオパオを2重に被せて、周囲を適当な板で押さえておきました。
これで、多分、大丈夫でしょう。今ごろは食べるものがいろいろあるので、ネズミもエンドウの種など狙ってこないのかもしれません。


夏にエンドウの種を播いて、秋に収穫することは、奇矯なことではありません。ただし、「ムラ」の集会・飲み会などでそのことを話すと、そんなこと初めて聞くみたいな反応です。ポストホルンは、ちょっと変わっているから、そんなことをすると言われかねないです(笑)。


絹さやエンドウ2品種の種袋の裏には、高冷地の作型として、7月に種を播いて9月10月に収穫することが示されています。高冷地だからこそ、それができるのは、エンドウなどはあまり暑くてはダメな野菜なのでしょう。


今日こそは、畑に行くことはまず考えられないような、梅雨の真っ最中でもこんな日はそうそうないぐずついた一日で、恐れ入ります。


出荷に向かう時、裾花川に近い集落の霧は、こんな感じ。


浅川ループラインといって、飯縄山に上るようなルートがありますが、ヘッドライトを点けないと危ないような霧。


エンドウなどを植え終わって、庭から南の方を見ると、こんな霧、、、、。


200穴トレイ8枚に、培養土を詰めて湿らせてあります。夜なべ仕事に、野菜の袋詰めではなく(収穫がないので、それはできません)、種まきをするからねと、予告してあります。一気に8枚、播いてしまおうかな。


こういう作業が、後で効いてくるところは、もちろんありますので、、、、。

ネギが好き、、かな?

一番広い⑥の区画の上部には、近頃7本のマルチ畝を作り、今までにインゲン、カブ、ズッキーニ、大根はすでに植えたり、種まきをしました。


今日は下(右手)から3番目と4番目の畝は昨日作ったばかりですが、3番目の畝にはセルトレイ2枚分の小ネギ「わかさま黒」を定植しました。

セルトレイの穴の全部にちゃんと苗が育っているのなら、マルチの400個の穴に植えたことになりますが、まあ380穴ぐらいでしょう。


植え終わって、苗はまだ2トレイある、、、、自分自身のこととして、小規模ではあるけど、小ネギをこんなに育てようとは、思いがけないことと思いました。


いつ定植したのか、ノートや日記を見ないとにわかには分かりませんが、まだそんなに日数は経っていない松本一本ネギを少し引き抜き、その後に同じ品種のネギ苗を植えました。


⑥の区画の下の方は今はひどい草で、収穫したのと同じ松本一本ネギの苗は、このまま放置すればダメになるだろうから、苗のごく一部を植えたわけです。


無理やり、早めに引き抜いたのはこのようなネギで、別に悪くない、そこそこのネギだと、私は思っています。


ネギは、生育中のどんな時期であっても、食べられるのは言うまでもないですが、出荷商品となることを、私は今年初めて体験しました。だから、ネギ好きかも知れないというのですが、食べることもきらいではありませんが、かなり有利な出荷野菜であることを少し知ったので、好き!というわけです。


一番最初に定植した②の区画の4畝は、それなりに大きくなりました。しかし、雑草も生えてきたし、まだ土寄せもしていません。


この②の区画に松本一本ネギを定植した日には、Tさんが手伝いに来てくれていましたが、彼は、何度も土寄せをして白い部分が長いのこそネギであるという考えでした。


私も、立派な根深ネギをつくりたいとは思いますが、根が天邪鬼であるし、篤農家ではないので、それは無理、、、。


それどころか、出荷に行くのには、前日に必ず少し引き抜いて、直売所へ持って行こうと、邪悪なことを考えています。


今まで、いろんな状態のネギを持って行きましたが、売れ残りとなったことはまずありません。


私が、よく売れる!と驚いたのは、①の区画の「わかさま黒」の1畝、についてでした。リクエストさえありました。


今は、何故かネギの葉が黄色っぽくなって、もはや小ネギではなくなったものが少し残っているだけですが、これだって、汚い外葉を全部外して出荷すれば売れるだろうと、私の今年のネギの体験から思います。


そうではなく、明日畑に行ったら、わずかばかりのものだけど、株元で刈り払う。すると、新鮮な葉が出てくるだろう。それを、収穫・出荷すればいい、、、、。


何か、去年までは苦手も苦手だったネギが、今年は、ここまでの関わりで、好きでもあり、得意でもある品目に変わったと言ってもいいかも知れません。


これは、コンパニオンプランツとしてナスの株元に植えたものですが、邪魔っ気ではあるけど、このネギもいずれモノになるでしょう。


ネギの旬が冬であることは、もちろん承知しています。旬にこそいいネギを出荷しよう、、、。


そういう真面目な心がけが、私には希薄です。ネギこそはいつでも需要がある野菜、、、そこに付け込んだところがたしかにありますね。そうして、いろいろ考えたり、工夫したり、、、。苦手だったネギが、面白い野菜となり、コツさえ掴めば育てるのは実に易しい野菜となったかな?


写真はないけど、大きな一本のネギとなる西洋ネギの苗を今日見たら、ふつうのネギのように中空で丸くはなく、ニンニクと同じような偏平な葉になりつつありました。


まだ苗である今は3,4本一緒に育っていますが、いずれ1本ずつ別な場所に植え直します。この西洋ネギは、私も育て方をよく知らないのですが、楽しくかかわっていけそうです。

夏の葉菜

まるでまた梅雨に入ったような天気のここ数日で、気分も晴れないし、機械は動かせないし、雑草だけは旺盛に伸びるしで、困ったものです。


私はテレビ「番組」の中では、国会中継が一番好きなものの一つですから、雨のおかげで閉会中審査の予算員会を遠慮なく見ることができたのはよかったですが、その内容は、まったく天気よりもっと気分が晴れないものでした。


このように劣化した政権・政府は、日本では他に例を知りません。


昼近くに出荷に行って帰り、昼食後に畑に行こうとしたら、またパラパラと降って来たのは、まったく昨日と同じでした。少しして、行くことができました。


今日など、直売所でも駐車場は広く開いていて、売り上げも芳しくなく、畑でも作業がしにくくて、さえない一日でした。シャツの胸ポケットにラジオを入れて、国会中継を聞く、、、、。


半月ぐらい前から、あれ、夏の菜っ葉って、こんなに育てるのが難しかったかな?改めて思います。アブラナ科の葉菜が、全然うまくできません。


そこへ行くと、外来の非アブラナ科の野菜は、うまくはできていませんが、暑さはへっちゃらです。これらを葉菜というのはためらわれるし、はっきり言って、あまり美味しくないですが、夏にはこんなものでもつくらなくちゃいけないのかな?


エンサイ、または、空芯菜です。初めて育てるし、食べたこともありません。


オカヒジキです。これも、まだ私は食したことがありません。
これらの2種は、まだ収穫していません。


今日初収穫(今年の、、、)したのは、2種類です。


モロヘイヤと、ツルムラサキです。


モロヘイヤは、なんとも言えない旨みがあると言っていいでしょう。でも、結実した実には毒があると言われますから、出荷には注意が必要です。


ツルムラサキは、栄養価は高いとのことですが、土臭さがあります。その点は、私のところではもう最盛期を過ぎて、トウ立ちしたスイスチャードも同じです。


今年は、しぶしぶスイスチャードを含めたら、5種の夏の「菜っ葉」を育てたのは、上記のように、アブラナ科の葉菜を夏につくるのは難しいことを、今までの経験で知っているからでもあります。


無理して種を播いてストレスを覚えるよりは、夏には夏の菜っ葉があると割り切る方がいいかも、、、、。


それには、それらというか、これらがどんな野菜であるかをよく知り、いろいろに食べてみて、自分自身が好きにならねばならないと思います。