標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

培土器

畑から帰る前に、今日の仕事の一部を表す写真を撮りました。不満足ですが、まあよしとします。

マルチを張ったら連続で2年は使う魂胆ですが、こんなに雑草に覆われたのでは、とても使えません。穴あきマルチは、土台無理のようです。


ハコベは「いい草」と思っていますが、冬の間に雪の下でも伸びている感じで、厄介です。2.4馬力の軟弱な管理機では、ロータリーが絨毯のような草を切っていきません。


トラクターがあったらなあ。しかし、それは言ってみるだけで、入手するつもりはありません。父親が、近所のある家と共同で買って使っていたトラクターは、向こうの家から自由に使ってと始めはしきりに言われたけど、何となく乗り損ねて、先方の専用にしてもらいました。


その頃は、7馬力の強力な耕耘機があって、それで十分でしたが、その後軽トラから降ろすときに大怪我をしそうになったので、それも処分しました。大分ガタも来ていたので、、、。

それで、こんな非力なのを使っていて、同じ型のものが二つあり、少しは力のあるホンダラッキーもあるけど、それは庭先の畑に置いたまま、、、。


ふと思いついたことは、抵抗棒ではなく、培土器に替えたらどうだろうか?ということでした。まあ、正解でした。

培土器は溝をつける器具ですが、ぐっと下に押し付けるようにすると、ハコベを根から掘り起こしました。


しかし、きのう一日中降っていた雨のために耕耘には不向きな土の状態だし、耕耘だけしているわけにはいかないので、いくらもできませんでした。


朝、前方の山を見ると、裾花川から霧が立ち上ていい感じの一日の始まりでした。ウグイスがしきりに鳴いているし、、、。


しかし、天気予報では気温がぐっと低いことを言うし、何故か体がだるかったです。朝食後に横になったら、思わず3時間ちかく眠ってしまいました。活動は、午後だけだったと言っていいでしょう。


ズッキーニを9ポット植えましたが、数え間違いで、もう一本必要なのでした。それを植えれば、3本の胡瓜支柱の真ん中の一本にはズッキーニがきっちり植わり、合計42本になります。一番上の支柱にも、苗が大きくなるにしたがってズッキーニを植えるので、全部で84本。


零細な私にしたらズッキーニは主力野菜の一つになりますが、パオパオで霜から守れることを祈るばかりです。無事に乗り切れば、かなりの早出しになります。


初期には1本100円で売れるので、ズッキーニはかなり有利な作物です。そもそも、高原向けの野菜であり、私の畑では難なくよくできて、1株で20果は採れます。


それと、立体栽培が興味深くて、わくわくしています。ズッキーニは実がついたらたちまち大きくなり、朝に採りごろと思えるものを採らずに夕方行ってみると、もう大きくなり過ぎです。


ソラマメを6ポットだけ持っていき、③の区画に植えました。食用として買ったソラマメを播いたら、ずいぶん日数はかかりましたが、よく発芽しました。品種は、分かりません。


ここではソラマメはうまくできませんが、100ポットぐらいはあります。ダメもとで全部植えて、何とかものになったら出荷もしようっと。


妻に、野沢菜、のらちゃん菜、ホウレンソウ「オーライ」を播いてもらいました。


きのう自作した「種播き器」は、穴が小さくてうまくいかないと言う。私がやってみても、なるほどそうでした。


それと、ペットボトルの種播き器には意外な問題が、、、、。静電気が生じて、野沢菜のように小さな種はくっつくことと、開口部が小さすぎて種を入れるのに気を遣うことです。


きのう出荷したものは、今日の2時の売り上げ報告メールがなく、つまり2時まで何一つ売れませんでした。6時の最終メールでは、エンドウ苗が全部売れていました。


苗の出荷のことを、本気で考えます、、、。

種播き器

7時半に出発して、出荷です。今日は、4回目のエンドウ苗とアサツキだけの出荷でしたが、前もって気がかりなことがありました。


ニンニクの芽とエシャレットが、この2日間ちっとも売れないのです。案の定バックヤードに移動されていましたが、ニンニクは少し古くなると強烈なニンニク臭を発します。


そうなると、益々といよりはまったく売れません。大体が、アサツキはよく売れますが、あとの2品目は新しい時でも素早く売れるものではありません。他に出すものがないので、仕方なし、、、、。


どこにも寄らずに帰るとき、善光寺の裏手の桜並木のサクラが咲き始めていました。長野地方気象台はそのすぐそばにありますが、開花予報はかなり先のことだったと思います。


その時はまだ雨はふっていなくて、途中から降り始めて、家に近づくにつれて霙に変わりました。やはり予報通りです。


帰宅したらかなりの風雨で、畑に行くことなどは思いもよりません。一時はちょっと怖いぐらいの降り方となり、4時ごろ止みました。


市販の培養土と畑の土ともみ殻くん炭をブレンドしたのは、外に出られないからセルトレイに種播きでもというわけですが、軒下のテーブルに対えばしぶきがかかってくるので、やめました。


代わりに、ズッキーニ「ダイナー」、カボチャ「メルヘン」韓国カボチャ「リッチーナ」の種を、プラスチックケースに詰めたもみ殻くん炭の中に播きました。これらウリ類は、もみ殻くん炭に播いて発根させるのに最も適していることを知りました。播いたら、私が座っている炬燵の中に入れました。


エンドウの苗は出荷すれば売れ行きがいいですが、今日くん灰に播いたものも、初めてのこととして出荷しようと考えます。


苗の出荷にも工夫が必要で、私はまずはカラーポットを使います。目立つからです。当地のホームセンターには黒いポリポットしか売っていないので、ネットで注文したものを使い分けます。


次に、品種名とそのメーカー名、また特色を書いたシールをいちいちポットに貼り付けます。ほんとはカラー印刷をしたいのですが、カラーインクは耐水性がないプリンターというかインクです。ところが、黒だけは耐水性インクであることを昨年はじめて知ったのは有益な知識です。


私が使っているのは高級な培養土ではありませんが、培養土の見た目も大事です。


そんなわけで、野菜もだけど、花の苗にも挑戦しようかなってところです。花は、畑に育てて咲かせて出荷するのは私の苦手とするとこですが、苗なら何とか、、、。花を出荷するには、農薬を使いなさいと言われるから、怯むところがあります。


野菜であれ、花であれ、種を播き、発芽を認め、大きくするのは、一番ってほどではないかもしれませんが、とても面白いことです。私が野菜苗を買わないのは、その面白いところが無いのがつまらないからです。


昨日の種播きは、妻にしてもらいました。
1. 東京べか菜 (たねの森)
2. チンゲンサイ (カネコ種苗)
3. 広島菜 (タキイ)
4. 三池大葉縮緬高菜 (タキイ)


1.2は未開封だけど少ししか入っていなくて、3,4は残り種だけど昨年の収穫の記憶は全くないものです。どうでもいいもの、、、とは、いいませんが。


これで、20m長さで2条というのは、いかにも厚播きになっているでしょう。ま、私がやっても同じようなもので、手播きの筋播きはどうしても厚播きになりがちです。


そこで今日は、出荷に向かう時にひらめいたので、種播き器を作ってみました。


午後の紅茶の蓋には2.5mmのドリル穴を開け、野沢菜用です。ジョージアのコーヒー缶には5mmのドリルで穴を開け、これはホーレンソウ用です。


畳の上の水練ならぬ机上の種播きでは、まあうまくいきました。2粒出るときもありましたが、、、、。


実際に畑で使えるものか、どうか。畑の土の色とまったく同じような色をした種もありますので、発芽を見るまで分からない?


でも、楽しみです。

ズッキーニを植える

朝5時。すでに少し明るくなっている上に、庭に出て前方を見ると。南東方面が格別に明るかったです。


そっちは長野市街地方面ですが、太陽が昇ってくるのはずっと左の方です。何故か分かりませんが、それは気にしないことにして、5時でもこんなに明るいことをしっかりと知りました。

アラームは6時にセットしていますが、それでは遅すぎる時候になりました。もっとも、私はたいていはその前に目覚めるけど、夜明けとともに起きるとしても、今朝も霜だったし、寒くて屋外の作業はできません。


軒下の農電マットに置いた苗の覆いを取って見るのに、子葉が展開したばかりですが、ズッキーニを植えよう!と魔が差して思いつき、敢行しました。


35ポットを入れた二つのトレイの生育の違いは、私には驚くべきものです。


このトレイのズッキーニは、ノートを見直すと(このブログでもいいのですが、、)、3月29日にもみ殻燻炭に播いたのを、4月2日にこのようにポットに鉢上げしたのでした。


一方、こっちのトレイのものは、3月1日にポットに直か播きして、プラスチックの衣装ケースに入れて、天気のいいいには軒下のコンクリートの上に置いて、夜は家の中に引っ込めました。


全然、温度が足りなかったのです。発芽したポットがあっただけ、よしとしましょう。


来年のこととして、小さなポリケースに詰めた燻炭に播いて、それを炬燵に置く、、、このやり方なら、播種・育苗を始めて2週間後には定植できたことを、よくよく覚えておきたいと思います。


(この写真は、サイズの変更を誤って小さくし過ぎました。削除してもいいのですが、雑草がいよいよ緑をました畑の全景を撮るときに、上空にはめったに見られない彩雲が美しかったです)


目覚ましいスピードで苗となったズッキーニですが、それをこの高冷地でいま定植するのは、まあ危険です。苗としても、根がポットの培養土を掴んでおらず未熟ですが、思い切って植えました。


パオパオで霜が防げるかどうか?強烈な霜では、無理でしょう。でも、強い霜も結局なくて無事に育つなら、4月10日の今日植えたことは「快挙」ってことになるでしょう。


立体栽培しますので、昨年から立ったままの胡瓜支柱を利用します。このことが興味深くて、苗がもっと充実したり、心配がなくなるまで待つ思慮深さは全くない私です。


収穫したものの、十分に洗い立てないまま置いといたアサツキは、出荷できません。今度どこに育てるか考えが定まらないので、支柱置き場の横に植えました。


使わないかも知れないガラクタの支柱、その横は雑草だらけになる、、、。アサツキが植えられていれば、そこにも注意が向いて有効利用のつもりですが、どうなるでしょうか。


今日届いたAmazonでの買い物、ハンドマグネットです。磁石だから鉄を吸いつけます。


枯草・枯れ枝だけならいいのですが、時には釘などが打たれた古道具なども燃やすことがあります。消防署には内緒ですが、、、。


焚火がしっかり消えたあとは、これで金属は吸いつけて回収し、耕耘機で耕し、何もなかった元の畑に戻します。