標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

発芽をよろこぶ

庭先の畑に辛味大根「雪美人」を播いたのは3月18日のことでした。


大根などは、時期によっては播種して2,3日で発芽します。しかし、地温が低いのでたしか3月29日に、ポツリと双葉が出ているのを初めて認めました。その後も大半はダメになったのかと気落ちしていましたが、今日あたりは、写真ではよく見えませんが、確かに4条播いたことが分かる具合です。


結局はエンドウを育てることにした一本の胡瓜支柱の南側には、3月19日から23日にかけてホウレンソウの「オーライ」を12条播いたのでした。雪美人よりは、こっちの発芽状態がはっきり見えます。


こうなると、朝起きて庭に立ち、前方の山並み(祖父などは、向こう峠と言っていました、、)を見たり、その上の空を見たあと、サンダル履きで畑に入って野菜の生育具合を見るのが毎朝の楽しみになります。


この山村暮らしのいいところは、夜の怖いほどの静けさと深い闇、庭から見る色合いの違う朝の景色ってところでしょうか。


大袈裟に、また不遜に言えば、東西南北に見る景色は全部自分のもの、、、。ただし、北側を見れば、わが家の北側には桂の大木あり、神社の杉の木立ありで、見るたびに剣呑な気がします。


北に向かって斜面になっているので、いつかドーッと地滑りでもありはしないかと恐れますが、まあ、この家も築130年ぐらい経っているので、私の生きている内は大丈夫でしょう。


複雑な地形ではあるけど、地滑りがある地区ではないようです。かつては、ここらは海の底でした。


昼日中の出荷。エンドウ苗とニンニクの芽。今は、他にあるとしてもアサツキ、エシャレットだけです。

昨夜のかなり激しい雨のために、福平の畑での耕耘も種播きも無理でした。


1. キクイモの種イモ、少ししかないけど、植える。
2. 昨日は茗荷の畝の端を、わざと間引きのために耕しましたが、茗荷の根が掘り返されました。捨てるのも選択肢だったけど、植える。
3. 昨年のトマト放任栽培の支柱の畝にエンドウを種播き。


私が一番高く評価するサカタのエンドウの種袋、2dl入りも、今日播いて袋は空っぽになりました。


250ポットに3粒播きして出荷する予定だったのに、1ポットも出荷できず。どうしたことかな?


今日出荷したのは、アタリヤ農産のスナップエンドエンドウです。幸姫、アタリヤ、3番手に「豊成」が控えていますが、ご本家がメタメタです。残り種は、18mの支柱の半分ほどしか播けませんでした(3粒播き)。


今年の春は、庭先の畑の15m(両側なので、30m)、今日の播種の9m(18m)で、エンドウはやめておきます。


セルトレイへの種播き サニーレタス 200穴トレイ1枚に1粒播き。

小型耕耘機が大活躍


今日は、今年初めて軽トラで畑に行きました。

耕耘機も持って行き、オイル交換をしたあと、⑦の区画を耕しました。

次は②の区画。こっちは、草がびっしりと生えています。胡瓜支柱も置きっぱなしだし、南側には茗荷が植わっています。もし茗荷の茎を片付けてなければ、ロータリーに絡むだろうなあ。

それに、食用ホオズキですが、これは取り除かないといけないだろうか?近づいて、見ると、いけそうです。たった2本で、このように繁茂しました。もう少し大粒の実なら、本気で育てて、出荷してもいいのですが。


午前中は時間切れ、ここまでしかできませんでした。やはり、これだけ雑草があると、午後も耕耘して一応いいことにしましたが、すぐに種を播くことなどはできません。荒起こしです。


しかし、小型ながら快調に動いて大活躍です。雑草が多ければ何度も走らせなければならず、いくらやっても雑草を粉砕とはいきません。緑肥を鋤き込んだと思えば、いいわけです。

耕耘機が活躍したように、妻が頑張ってくれました。


私は耕耘したり、いろいろしなければなりませんので、大変な作業で悪いなと思いながら、③の区画のキュウリネットとトマトやインゲンの枯れ枝の片付けを頼みました。


ネットは天辺で切って下に落としてあります。そうしないと、雪で支柱が歪んでしまいます。面倒なのは、支柱の足元でネットをビニタイで止めてあることで、全66箇所を外してから片付けなくてはなりません。


それをしてもらったのですが、行ってみると、トマトの枯れ枝と胡瓜ネットを丸めたものがまるで大玉送りのボールのように十ほどできていたので吹き出し、また、よくやるなあと感心しました。


それを畑の隅で燃やしましたが、よく燃えること。2本のグミの木を昨年秋に剪定したのですが、棘があって扱いにくい剪定枝も跡形もなく、また上の④の区画のナスの枯れ枝もきれいに燃えました。


清々したし、いい仕事ができた一日と思っています。


今日の種播きは、雑多な残り種。これも、袋が空になって清々です。
1.中国からし菜「セリフォン」 (サカタのタネ)
2.チヂミナ「みそめ」 (タキイ種苗)
3.F1ちぢみ菜 (国華園)
4.ビタミン菜 (国華園)
5.二十日大根「キャンドルファイヤー」 (国華園)
6.Pak Choi (パクチョイ) Johnson's
7.鍋物バッチリ水菜 (サカタのタネ)


昨夜の種播き。
1 ミニトマト「アイコ」 60ポット 3袋分 (日本農産)
2.F1早生丸ナス 80ポット (日本農産)

雨上がり

今朝は7時半ごろ起きましたが、たいてい6時のアラームの前に起きるので、寝過ごし、その分よく眠れたともいえます。


昨夜は雨が降ったので、おとといは今年初めて7時に畑に向かったのですが、そのようなことはできないことが残念であるどころか、朝寝の言い訳になって、具合がいいです。


かなり降った雨は朝にはやんで、気温も上がりそうだし、何とも嬉しい一日の始まりです。青い空も少し見えるから晴れに決まっていますが、前方の視界を遮っている山の底に裾花川が流れていて、そこから霧が立ち上るのも晴れに向かう証拠です。


信濃町のアメダス観測地点の積雪深も4日にはゼロになり、冬も終わりました。

長野市街で見る空も春めき、はなやいでいました。


直売所でナスとトウモロコシの種を買ってきました。ミニトマトのアイコは、サカタのタネから今日届いたものです。


ナスとトマトの育苗は、何故か失敗です。新規まき直し、、、新規播き直しです。


トウモロコシは、ケダモノに一番被害に遭う野菜ですが、夏には二歳になる孫娘が喜んで食べるかと思いますので、少しだけつくります。


今でも可笑しくてたまらないのは、長男はお盆に、つまり夏に生まれた長女の名前に、妙に意味を持たせたくないとして、「なつ」または「なつこ」とするつもりだと言っていました。


私が、それは樋口一葉の本名であることを知っていたので告げると、その場の反応はなかったですが、ひらがな一文字を付け加えた名前にしました。あっちが正岡子規で、こっちは樋口一葉か、、、、それはたまらんなということなのでしょう。


あっちというのは二男の方の長男が今年三歳になりますが、字は違うけれど「しき」くんなのです。二男の嫁さんが、子規を愛読しているそうで、渋い、、、。私も子規は好きで、一時に書くだけ書いて24歳で亡くなった樋口一葉は、天才としか言いようがありません。


子規と一葉だと、じいじの私が余計なことを言いそうなのを、長男は恐れたのだと思います。


午後、メインの福平に行き、妻は小松菜「河北」の定植、私はこの前の続きで種播きと思いましたが、上(北)の方に進むにしたがって、やはり耕耘しなくてはダメと思いました。


上に行くにしたがって雑草が種まきの邪魔になるし、前年の枯れた茎や根が多くなります。

雑草と言えば、このあたりでは、あるいは日本全国に生えているこの芝草は何という名前なのでしょう?これを知らないまま、死ぬのか?調べましょう。


西日に当たって、何とも美しい緑です。ここは軽トラが通る畑の中の通路なので、この草がむしろあった方がいいです。不思議なことには、この草は畑の中に入り込むことはまずないです。

⑤の区画に盛大にあるのはハコベです。これは、耕運機のロータリーに絡まって面倒ですが、いい草です。肥料なしで、菜っ葉類は、育ちます。


メインの福平の畑に、軽トラでまず耕運機、その他の必要な資材や道具を持って行かないと、もうまともな仕事はできないことになりました。一気に春になったのです。


車庫の中ではなく、車庫の脇に雪に埋もれていた軽トラは、いつだったかエンジンがかかりました。当たり前のことのようだけど、あの時はほっとしました。


今日は、方向転換をしました。エンジンがかかるなら動いて当たり前ですが、何しろ買ったときすでに年季の入った中古車だったので、動くだけでうれしかったです(笑)。