標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

ほうれん草をたくさんつくろう

農協の人が、年末に注文しておいた種を届けてくれました。トマトやエダマメなどの種袋は先月中に届けられ、今日のほうれん草と大根は、注文したことさえ忘れていました。


どんな野菜であれ、1リットル入りの大袋を手にするのは私には初めてのことで、魔が差してこのようなものを注文していたんだ!と、狼狽したくらいでした。


来年まで持ち越してもいいけど、それじゃ、今年はほうれん草を大いにつくるしかありません。


ほうれん草は、出荷すればさっと売れる野菜です。こうして種がたっぷりある以上は、広く育てるのに異議はありませんが、私の場合は、とかく雑草にやられます。穴あきマルチを張って大株にして収穫して、痛快な思いをしたことが一度あっただけで、とかくトラブルサム、、、。


ハコベやオオイヌノフグリの群生の中から拾い出すように収穫すれば、ほうれん草の茎が折れたり、株元に雑草が挟まったりで、イライラします。


しかし、もっとほうれん草に注目し「研究」すれば、売り上げは増やせそうです。がんばろう。この高冷地では、秋10月になればほうれん草か雪菜ぐらいしか種播きはできません。発芽さえすれば、こっちのもの、、、。雪の下で生きながらえて、春になれば雑草とともに大きくなる。雑草はもちろんない方がいいけど、頼もしいものです。


2月下旬からポットやセルトレイに播き散らした多くの野菜の中で、低温であっても発芽して伸びるものは、まずはエンドウ、次にほうれん草で、それに続くのは小松菜、レタス類などですかね。


ほうれん草をトレイに播いて畑に定植する、、、、。こういうことは、農家はまずしないと思いますが、私は暇だからやってみました。



そうして、ポットなりトレイなりに播いたものをどのように発芽させて、どのように育苗するかは、毎日あれこれ考え、迷うところです。


一つには農電マット上の覆いを今まで日中はすべて取り去っていたところ、今日はビニールシートとプチプチだけはまた掛けました。最高気温が4℃ぐらいですから、これが正解でしょう。


もう一つは、頭寒足熱の育苗として、粗大ごみの炬燵をビニールで覆い、その上にトレイを載せました。まったく簡易な実験で、何の結果も得られない、、かな?


今日は、イライラさせられる天気の一日でした。風が冷たい。太陽が雲から見えたり隠れたり、、、。


胡瓜支柱にビニールを被せようとしても、風に吹かれて、とてものことに、できませんでした。こんな日にやろうとするのがあほってことですね。

飯縄山(いいづなやま)と戸隠山

飯縄山(飯綱山)


昨日は「冬にチャージ」という戸隠公民館の講座の7回目、最終日でした。私は皆勤賞をいただいた6人の内の一人でした。


講座についてのアンケートが先週配られ、昨日出すことになっていたところ、途中まで記入したものを家に忘れたので、朝も早めに公民館に届けました。


そのあと気になるものをぐるっと回って、撮ってきました。


昨日の講座のタイトルは「外来植物から国立公園戸隠の自然を守る」で、環境省戸隠自然保護官事務所の前田さんのお話でした。私には前半の妙高戸隠連山国立公園の特徴のところが興味深かったのでした。


…狭い地域に火山と非火山が ”ギュッ”と密集している…
これが最大の特徴とか。この国立公園は一昨年の今ごろ上信越国立公園から分離された比較的狭い公園ですが、資料の地図を見ればなるほどと納得です。


飯縄山、黒姫山、妙高山がほぼ等間隔に南北に並んでいて、ちょっと西側にずれて焼山が、、これらが火山です。連山という感じ。非火山は戸隠山、高妻山、金山、雨飾山、ちょっと外れて火打山、、、。なるほど、系統の違うこの山々の密集ぶりはなんだ!という感じ。


このあたり、つまり戸隠や善光寺平は昔は海だった。それは知っていますが、標高2千mにちょっと足りない戸隠山の山頂で貝の化石を見ることができると言われれば、絶句するしかありません。


戸隠山はここからはある程度行かないと見えません。飯縄山を望んだお寺の駐車場に、鬼女紅葉(もみじ)の菩提寺などとありますが、その看板の向こうにあるのが荒倉山で、これがついたてになっていて、見えないのです。

大昌寺の大杉、老杉。


撮影順番通りですが、わが家の休耕の田んぼ。もう4年もほったらかしで、ご先祖様に申し訳なし。他にも2枚ありますが、この1反4畝の田にコメをつくるのには全部人様(オペレーター)にやってもらったので、10万円はかかりました。買った方が、労力と気苦労を考えれば、はるかに安いです。でも、今年こそ畑に転換しよう、、、(ホントにその気か?)


畑に行って見る。いくらか積雪が薄くなった感じ。

北に見えるのは、さっきお寺の駐車場から見た荒倉山ですが、この山の一部も国立公園内だそうです。


なんてことはない山のようですが、実は、実在かどうかも疑わしいという説もある鬼女伝説の舞台の山です。謡曲の『紅葉狩』の舞台もここ、または、それは戸隠山だそうです。


農道の先の雪の原には私の畑はなくて、その農道の南側にあるのですが、とにかく、畑に踏み込むのは今は無意味なことです。待つしかありません。


撮影順に散漫なことを書いてしまったけど、私がいま思っていることは、甲斐性がないので、このような過疎のムラが、やっぱり終(つい)の住処となりましたが、これでよいということです。ここ、戸隠というところは、悪くない、面白い、、ということです。


そのことを、公民館の講座の終わりの方の3回は、他所の場所の生まれで今は戸隠で活躍されている3名の若い人たちが講師でしたが、その人たちから改めて教えられて感謝です。


全行程5キロぐらいですかね?朝食を済ませてからは、気温は低いけど晴れていたので、ありったけのセルトレイ、ポットを納めた衣装ケース、ラックを日向に出しました。



庭先の畑では、草取り、胡瓜支柱の筋交い(補強)など。種まきは、なし。


そうそう、この間の土曜日にすぐ近くでイノシシ狩りがあったのですが、すぐ近くのおばさんが状況を教えてくれました。


イノシシではなく、巨大な角を持った鹿が1頭、仕留められたそうです。

ニンニクを植える

ニンニクは普通は秋に球根を植えて畑で冬を越し、6月ごろ収穫になります。私の畑の雪の下にも500球ぐらいが植えられていますが、ちゃんと出荷できるかどうか自信はありません。


自家用、つまり食用にするつもりでハウス内に何となく置いたニンニクは、結局食べもせず、捨ててしまおうかと思ったのですが、けっこう量も多く、芽が出ているのを見れば捨てることはできません。



これは大きめの球を選んだのですが、まだまだあって、結局プランター四つにぎっしりと植えました。


実は、二つのプランターに昨日同じように埋め込み、更に一週間ぐらい前に一つ、、、これは、ニンニクの「種」を播きました。それが、発芽しています。


ニンニクの種とは、ネギ坊主というかニンニク坊主ができますが、ごく小さい魚雷のような錨のようなものができますが、そこに20個ぐらい、何ていうのかな?ニンニクの赤ちゃんができる、、、それを播いたのです。


結局、ニンニクはプランター七つに育てます。これらのプランターは、5m × 1.2mの農電マットをぐるっと取り囲むためのもので、板を差し渡してシートや古毛布を掛けて保温するのに、そういうものが苗に触らないように隙間を作る必要があります。



プランターにレンガや石を入れていたところ、徐々にジャガイモを埋め込んだり、ニンニクを植えたりです。石やレンガを入れると重くはなるけど、不思議なことには安定が悪く、培養土なら軽いけれど不思議なことには安定します。そこに何かを植えるのは、一石二鳥と思っています。


ユリ科ネギ属。私は上手に育てられない野菜です。ニンニク、ネギ、ワケギ、ラッキョウ(エシャレット)、ニラ、タマネギ、チャイブ、リーキ、アサツキ、野蒜、、、。


苦手だけど、今年はこれら10種類を育てます。それは、耐寒性が高いので植えさえすれば間違いなく育ち、出荷はできなくても自家用にはなるからです。


私が何とか出荷できるのは、ニラと小葱と野蒜ぐらいです。太ネギ、根深ネギは土寄せが必須というだけで、私の手に負えない、、何という農家なのでしょう!


ユリ科ネギ属の野菜についても、思いや計画は山ほどあります。ニンニクについてだけ今日は考えをまとめると、二つあります。


(1)このようにプランターに埋め込んだニンニクは、ニラの葉が伸びるように、多ければ7、8本幅広な葉を伸ばしてきます。適当なところで引き抜いて、いわゆるニンニク=球根ではなく、「葉ニンニク」として出荷します。ただ、7つのプランターに育てるものは、遊びであり実験であり、出荷用とは言えません。


(2)畑に植わっているニンニクは、乾燥しきれいに皮を剥いて出荷しようとすると、私にはその時間が得にくい。➡今年は、土を払い落としただけで、出荷しよう、、、。格安で、、。


この二つの姿のニンニクが直売所のお客さんに受け入れられるなら(葉ニンニクは昨年、畑に育てたものがそれなりに売れました)、自分ではあまり食べない野菜ですが、本気でつくろうか。


これは、庭先の畑が庭よりちょっと低いところにあって、そこに法面(斜面)がある、、、。そこに芽を出していたアサツキです。


アサツキなら、ここいらでは(ま、日本中どこでもそうでしょうが)あちこちに野草としていくらでも生えています。この野草を、野菜として畑に育てようとしましたが、うまくいきません。


アッ、ニンニクのことだけ考えようとしたところ、そこは不十分なまま話が散らかりそう、、、。では、では。