標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

私の育苗法は間違っている?

信濃町の午後1時の気温は1.2度で、これから上がりもしない予報だし、外に出ると少し風があるので、今日の種まきはなしです。培養土もそんなにないし、、、、。


朝、美しいといえば美しい雪景色でした。

その後晴れましたが、上記のように寒いです。軒下のテーブルの上での種まきには向きません。



『現代農業』4月号の特集記事は「春の地温アップ大作戦」というものです。最初の方のいくつかの記事は育苗の際の温度管理についてです。


それを読むと、私の育苗法がまったく間違っていたのではないですが、改めるべきことがいくつかあります。


まず、夜の外気温がうんと低いので、農電マットの設定温度を、ある夜は30℃まで上げたことがあります。昼は20℃にしよう。切り替えが面倒なので、その前とその後はずっと20℃のままです。


センサーがついているので、寒い夜に頑張って20℃を保とうとするのでしょうが、果たして20℃が適切かどうか、定見はありません。何となくです。


現代農業の記事を読むと、春の畑の地温をいかにして高くするか、その工夫事例がたくさん載っています。


ところが、育苗については、反対に低温育苗がいいという基調です。踏み込み温床は難しいけれども、今では多くの人が私が使っているような電熱マットで簡単に温度は確保できます。


種袋に記されている発芽適温を見て、つい高温にし過ぎる。そういうのは、素人ってことでしょう。


私は去年もけっこう高価なトマトを、ひょろひょろした徒長苗にしてしまいました。品種にもよるようで、畑で放任栽培で問題ないアイコやシシリアンルージュは、苗の時はむしろ繊細でした。今年はそれを反省して、気を付けてはいます。1本だけ、今朝芽が出ていました。


ある人は、レタスのトレイを3日ほど温床に置いて、タネが発芽し始めたら育苗台(無加温)に移動するそうです。移動が遅れると白い芽が伸びてモヤシになってしまう、、、と。


私など、発芽を見たらやれやれと安心して、移動することなど考えませんでした。そして、種を播いたセルトレイの置き場所が無い、無い!とこぼすばかりです。


なるほどなあと、無加温の簡易なビニール「温室」に移動しました。


そして、庭先の畑で何とかならないか?と思い始めました。まだ雪があります。雪があっても無理やりビニールトンネルを作り、苗を置くのはどうだろうか。もちろん、トンネルの部分だけは雪を除去します。セルトレイは浮かせないで、地面に直に置くのがいいらしいです。


発芽したトレイをトンネル内に置いて何とかなるなら、いくらでも、ガンガン、種まきができます。大体、私の種まきを目撃した数人が人に話すらしくて、私の営みはこの「ムラ」でちょっと話題になっているらし(笑)。


畑の雪の様子をみるために長靴で畑を歩いていたら、その先の市道に車が停まってクラクションが鳴る。

昨年から週一で私の畑の手伝いに来てくれるようになったTさんでした。快く、今年の手伝いも請け負ってくれました。

チュー害

大した被害ではありませんが、またネズミにやられました。どうも、少し暖かくなるころ、ネズミは活発に動くようです。


隙間を作りつつチュー公が入り込まないように、トレイをひっくり返して被せましたが、2つのトレイを1個の煉瓦で押さえたぐらいでは、ぐいと頭を突っ込んだようです。


ホウレンソウを播いたセルトレイのセルもいくつかほじくってありました。これは、意外。今後のこととして、あらかじめ恐慌することは、芽がかなり伸びて青々としたときに、ネズミは青草を食うだろうかということですが、そんな青虫ようなことはしないことを祈るばかりです。


今日は気持ちのいい日差しはほとんど当たらない日でしたから、早々と農電マット店仕舞いです。これで、どうだ!やるならやってみろ!ってところですが、どうなることでしょう。


一昨日セミナーのあと長野に買い物に行っての帰途、道路を黒いものがとことこ歩いていました。イノシシだったので、ぐっと右に車を寄せて撥ねてやろうかと思いましたが、減速してクラクションを鳴らしたら、ヤツは速足で畑を駆けていき、しかし、少し行ったらゆるゆるとした歩みになり、まあ、一息ついて平然とするところが憎たらしいものです。


イノシシの食害は当然のようにあり、私もジャガイモを掘られたり、カボチャを食われたりですが、現実にイノシシを見るのは初めてです。


今日の種播き。
早生大丸 (タキイ) 昨日の続きで59ポット 合計94ポット ブルーのポット
茄子 千両二号 (タキイ種苗) 61ポット オレンジ
ブライトライトチャード(スイスチャード) (たねの森) 119ポット
豊成豌豆 (サカタのタネ) 25ポット 3粒播き 紫
つる有りスナックえんどう (アタリヤ) 25ポット 3粒播き

これは「ラック」というのでしょうか。不燃の粗大ごみとして出すべきものでしたが、発芽・育苗にもってこいと思います。まだ効果は分かりませんが、そういう予感です。


タキイの茄子の種、、、。それぞれ90粒入り、60粒入りと表示されていますが、ほとんど「おまけ」がないせこい感じになりました。入り数も、年ごとに少なくなっているようです。


エンドウの2品種は昨年の残り種で、種があるから仕方なく播きました。ラックの引き出しに24ポットだけ入るので、残った種は捨てようとしたら、妻が反対しました。思わぬ伏兵がそばにいて、私は残り種に気を取られる、、、、。あまり高くは評価しない品種ですから、こっそり捨てて、種袋は開いて貼り付けてファイルしよう。気に入ったものなら、1粒も無駄にはしませんが、、、、。


すっきり。いま、捨てました。悪いことをしたみたいですが、あれこれ手を出した結果、自分が好きな品種に収斂していくのは、悪くないと思っています。



 

茄子の種播き

本日2回目のアップロードですが、書けるときには書いておこうっていうところです。


畑仕事が忙しくなれば、ブログなど書いていられないって具合になりますが、その時でも、箇条書きでもいいから記録したいものです。


茄子は私の好きな野菜です。どうしても、ナスではなく茄子と変換したくなりますが、それはともかく、チャレンジングな野菜だから力が入り、そして失敗しています。


今年はこの4品種です。


去年はこれに加えて賀茂ナスも育てましたが、実の数が全然少なかったです。今までに手がけた茄子は15種類(品種)ぐらいですが、うまくいかないものが多かったです。


リスターダデガンジア (たねの森) 53ポット ブルーのポット
ローザビアンコ (たねの森) 64ポット 緑のポット
早生大丸 (タキイ種苗) 35ポット ブルーのポット


早生大丸は、種袋に約90粒とあるので、あと60粒は残っているでしょう。また、千両二号は今日は手付かず。種まきは中途でやめました。


それは、ポットに播くのは簡単だけど、それをどこに置くかが問題だからです。


幸いなことには、正月に帰省した二男が奮闘して土蔵などから粗大ごみとして庭に移動した衣装ケースが使えるじゃないか、、、と、すでにソラマメなどに四つ使っているのですが、二つは茄子にも使い、これで終わりです。引き出し式のラックがあるので、それも使うことにしました。


午後も早めに台所(ずっと前には土間の作業場、今はコンクリートの広間)に取り込み、朝といっても遅い時間に軒下に持ち出します。


軒下のコンクリートが温まるし、蓋つきのものは日中うっすらと汗を掻くのは、簡易な温室になっている証拠です。ソラマメなどを納めた衣装ケースが、そういう具合です。


トロ箱に入れて乾いた赤玉土で覆ったジャガイモのアンデスレッドが、もう10日も前ですが芽を伸ばしてきました。これも日中は軒下に移動して、日の光を当てます。


10数ポットの芽生えをネズミに食われたエンドウは、芽が出そろったというのではありませんが、見て心地いい感じです。


でも、こうなると、ネズミが潜り込まないようにシートなどを密着させるわけにはいかず、どうしようか?


ひらめきがあって、ポットを入れているのと同じトレイをひっくり返して被せました
。これなら、エンドウは夜のうちにのびのびと芽を伸ばすことができます。