標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

売れないリーフレタスに困惑

今年初めてのこととして、出荷者登録をしている三つの直売所の全部に行きました。そうなると、途中のスーパーで買い物もしたりで、昼日中の貴重な時間を3時間近く取られます。


3か所を回らねばならないのは、リーフレタス類がけっこうたくさんあって、ぐずぐずしていると、こういうものもトウ立ちして売り物にならないからです。


今日の出荷後の畑では、まだこのようにぎっしりとリーフレタスが犇めいている畝もあり、困ったものです。つまり、持って行ったら売れるというのの反対で、一つの直売所では怖いほど売れないのです。


私の品物が悪いのではなく(多分)、今年は天候の加減で豊作だそうです。顔見知りの出荷者と少し前に離した時に、その人は、「市場に出せば30円ですよ」とこぼしていました。


直売所なら同じものが100円で売れる、、、と言いたいところですが、私の場合は売れ残って廃棄される袋が結構あります。


直売所を三つ回らないとはけないほどの量の野菜は、私の場合は他にはズッキーニ、ミニトマト、インゲンなどがあります。それらは軟弱なリーフレタスよりは日持ちがするので、結局は売れる頼もしさがありますが、リーフレタスは、、、ダメです。


葉物では、ホウレンソウが断然よく売れて、出荷したものがバックヤードに移動されたことは一度もないです。


それじゃあというわけで、1リットルの大袋を買って播きに播きましたが、その時期になったら一斉にトウ立ちでした。播いたものの1割ぐらいしか収穫できませんでした。難しい、、、。


明日は泊りがけの同級会です。それでも、12時集合ですから出荷しますが、全然気合が入りません。リーフレタス、ニラ、ミョウガタケを収穫しただけです。


その代わりに、パイプハウスの残骸の支柱に蔓物野菜を絡みつかせることを考え始めたら、こういうことは面白いものですね。つい夢中になったというほどではありませんが、楽しみました。テストの前にテスト勉強をするのではなく別のことをして、それがうんと楽しいのと同じです。


ズッキーニは、かぼちゃの仲間でも蔓性とは言えませんが、誘引して上へ上へと伸ばしてみようと思います。この立体栽培は、③の区画の84本の全部のズッキーニでやろうと思っていることです。


小屋からいつでも見えるこのズッキーニは、いわば標本木、モデルの1株になりますが、失敗したりあきらめたら、ずいぶん目障りなものになるでしょうね。


これは食用ほおずき。蔓物では全然ないけど、2mの高さまでは上に伸ばしたいものです。


何だろう?私自身がポットに種まきした、何かです。


花豆の2本です。ジャックと豆の木にはまったく敵わないけど、蔓性豆類では蔓がたくましく長く伸びます。この花豆がメインで、7本の支柱に花豆を2本ずつ合計14本を植え付けました。二


昨年までにもパイプハウスの残骸は何かしら利用しましたが、今年はバラエティに富んでいて、面白くなりそうです。いい歳して、なに遊んでるんだと思わないでもないです。

ニンニクとミョウガ

この二つの野菜に格別な共通点はないと思いますが、私は昨日共通点を見つけました。


それは、それぞれの茎がいけることで、色合いも何だか似ていますよね。


まだ生っぽいニンニク(の球)を収穫して袋に入れました。切り取られた茎をどうするか?


一番最初に考えたことは、捨てるということ。二考目は、これを自家用にして食べるということ。最後の考えは、出荷することで、たった2袋に過ぎませんが出荷したら、ニンニクは一つも売れないのに、茎の方は開店後2時間でさっと売れました。


俄然、注目です。昨日はかなり多めに採って出荷しましたが、雨が降ったり止んだりというウイークデーのせいかあまり売れませんでした。


一方で、ニンニクの茎と魚肉ソーセージの簡便な炒め物を私は作りましたが、こんなに美味しいものはない、特に酒のつまみに最適であることを知りました。


ニンニク(の球)は、平気で一個200円以上の値がつけられていることがあって、だれがそのようなものを買うのだろう?と思うのは私の僻みで、そのように高値で売れるニンニクが私の畑でできる気づかいはありません。


その代わり、茎も出荷することで、人には負けないというか、そこそこいけるんじゃないか?とうれしくなりました。


ミョウガにもみょうがたけという副次的な商品というか、野菜というか、産物があって、ふと思いついて収穫して出荷したら、これもさっと売れるのでした。


どうも私は、ニンニクならその球根、ミョウガなら花ミョウガという、本命を外したところでしか勝負ができないのかな、、、。茎で勝負する?


大きな球(たま)のニンニクができないので、ニンニクなどに関わるのはもうやめようかいな、むしろ駆逐してやれと思いかかっていましたが、急に面白くなってきて、ニンニクなら私に任せてもらいたいぐらい、、、(大袈裟ですね)。


ミョウガも、根詰まりしたりでいい花ミョウガは得られなくなってきています。みょうがたけを採ることは、いわば間引きをしているわけで、久しぶりにまともな手入れをしていることになりますが、除去したものが売れるのは、悪くないです。ミョウガも、任せておいてもらいたい、、、、。


このように、昨日は関連性のない二つの野菜の副産物の価値を知ったのでした。


今日の午後5時過ぎに、畑からは北に見える荒倉山を望んだ写真です。

田んぼ

今日はTさんの手伝いの日で、草刈り機を持ってきてくれるよう頼んでありました。二人で田んぼの草刈りをするためで、午前中それを実行しました。


踏み込んでみれば結構広い田んぼで、いくらもできなかったし、数年間の雑草が堆積しているので、普通の意味の草刈りにはなっていません。


しかし、こういう開墾のような仕事は、実に面白いものです。農道から一番遠いあっちの方の一部でも畑に転換できればいいなと思っています。


上の田んぼも耕作放棄となり、水が張られることがないので、ふつうの畑になると思いました。敢えて水気に強い作物を選ばなくてもいいかもしれません。


この田んぼからは、飯縄山がよく見えて、いい感じの雲でした。

南の方の空を見ると、何本もの飛行機雲が長いこと消えない、、、、。こういう時には、天気は下り坂と、Tさん。


午後はメインの福平の畑に戻って、Tさんには主に耕耘をしてもらいました。私は、また途中で迎えに行って伴ってきた妻は、苗を植える。


定植したものは、わさび菜、パクチー、小葱などです。


以上、今日の活動の大まかなところ、、、、。


パクチーと言えば、苗として出荷した11ポットは、4日かけて完売です。気をよくして、あと20ポットぐらいあるのでそれも出荷しようと思ってチェックしたら、かなり草丈が高くなっているものの方が多く、それらは最早「苗」ではなく、パクチーそのものです。


まだパクチーブームは続いているのかどうか。出荷用の苗に仕立てるためにポットに鉢上げした時、また今日のようにセルトレイ苗を畑に定植する時、カメムシの匂いとよく言われて私もそう思いますが、清涼感があると今日思いました。


カメムシの匂いには、それは絶対にないけど、パクチーにはある、、、。当たり前のことですよね。そうでなければ、だれが食べるものかってことです。