標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

あと3か月ある

今日から10月、、、。ということは、今年もあと3か月です。


こんな当たり前のことを言っても面白くもないですが、寒冷地に属する当地でも、年によっては正月に雪がないこともあります。


平年並みの気候だと、12月半ばまでは畑に行かれるでしょう。今年もまだ3か月(足掛け)と、いわば慰めるのです。


今年も背丈3m近くに伸びた萩を、今日は伐りました。伐ったら、小屋の前から①の区画を見るのに、ずいぶんすっきりしました。


朝畑に行くときに、軽トラをゆっくり進めたら、農道の脇の林にチョコレート色のキノコの傘が見えました。(カラ)松茸です。


カラマツタケとも言いますが、正式名称はハナイグチかな?ジコボウともリコボウとも言われて、信州人が最も好むキノコだそうです。


お昼に家に帰る時(今日は、午前中は私一人で畑へ、、、これが、なんとも楽しい)、またスピードを緩めて見たら、こういうキノコがありました。やはりイグチの仲間なので、採りました。


未練がましく残してあった夏野菜の畝を、今日も更に片づけ、その後に苗を植えました。
(1)オークリーフというリーフレタス、(2)アスパラ菜、(3)「チーマデラパ」というイタリアの菜花です。


これらは、今から種を播くのでは、今年中の収穫はおぼつきません。多分。あまり出来がいいとは言えないセルトレイの苗ですから、つまり、一か月も前に種まきをしたものだといういことで、何とかいけるかなってところです。


そうそう、夏野菜の片付けに掛かっていると書きましたが、この場合の夏野菜は、オカヒジキ、空心菜、スイスチャードなどのマイナーな野菜のことです。


ピーマン、ミニトマト、ナス、インゲンなどは、前ほどの勢いはないけど、まだまだ健在です。


畑から帰る途中で見る飯縄山も、このように 晴れていれば明日もいい天気だろうと、春や夏には嬉しく思えるのですが、今では、これでまたぐっと秋も深まるだろうと、寂しく思います。


率直に言えば、私自身の人生の秋を思わないではないですが、そこはへそ曲がりの私ですから、感傷的に耽っても何の役にも立たないので、活路を見出します。

秋の一日に遊ぶ

今日は快晴の一日で、7時ぐらいには畑に行き、10時ごろ帰宅して妻をピックアップし、夕方5時半まで帰りませんでした。


ブログのタイトルに「遊ぶ」という語は入れましたが、畑を去る時の軽トラの荷台には、15種類ぐらいの野菜が載っていましたから、実りの多い一日だったと言えます。


収穫した野菜の中に、野沢菜の間引き菜がありますが、抜いて打ち捨てる間引き野沢菜は、味噌汁に入れたりするととても美味しいです。現に直売所に出荷している人もいて、やわなものだから、その日に売れなければ劣化するので、バックヤードに移動されてしまうでしょう。


それでも、少しでも売れればいいと思って、野沢菜の畝に行ってみたら、私の野沢菜の間引き菜は、もう十分に小型の野沢菜になっていました。


つまり、私は間引きをすべき時に間引きもしていないってことになります。だから、毎日のように畑には行くけど、いつも怠けている、遊んでいるのだなあ!と、ぐっと胸に来ます。


今日は、まだ出荷できそうな野菜として「何となく」残っている野菜を、片付ける仕事をしました。


この①の区画の最下部の写真では、左手に大きくなり過ぎたからし菜の1畝があり、その上には空心菜の1畝、、、、。


これらを抜き去った後は、⑥の区画の枝豆、スイスチャード、紫蘇、おかひじきなど、、、、。未練がましく残しておいても、もう品質のいいものは出荷できません。



多少なりとも売り上げに貢献した野菜は、最後まで見届けたい気持ちに私はなりがちです。


でも、野菜も雑草も抜き去ったら、間を置かずに次のものを植え付けるという突貫工事みたいなことをすれば、格別な達成感がありますね。⑦の区画のここに植えたのはニンニクです。


先週の土日の小同窓会で私が留守の間、妻にはニンニクの種球を一片ずつにバラシてもらいましたが、帰宅してそれを見て、私はビックリしました。


私などには、ものすごい数というか量なのです。こういうのが、3箱、、、。ニンニク農家になる準備も知識もないけど、全部植えよう。


雪に覆われる畑に、冬越しの野菜がたくさんあるってのは、悪いことではないどころか、楽しみですよね。

大根が不可解

小同窓会という宴が終わり、また日常の営みに戻りました。


朝7時半に、近くの野菜集荷所にピーマンを出荷しに行ったら、あまり出ていなくて、ピーマンもぼちぼち終わりなのだなあ!と、寂しく思いました。


実際に、畑に行ったら、私のピーマンも以前のようにガラガラなるのではなく、品質も悪くなっているようでした。



代わりに、秋野菜の代表でもある大根などの季節になってきました。


ただし、私が9月の始めから大根を出荷できるのは、7月のうちに種まきをしたからで、こういうことは、私にとっても初めてのことです。


私が、大根が不可解というのは、他の生産者がなぜいま大根を出荷しないのかということです。私などにできるのだから、経験豊かな人たちが7月に種まきをして、9月に出荷しないのは、ほんとにどうしてなのだろう?不思議です。


時に出ていることもありますが、今日など、大根は一つもなかったので、どこに置いたらいいの?って具合でしたが、そういうことは今まで何度もあったので、直売所の人に聞くこともなく、広く開いていた場所に、葉付きのものを30本ほど置きました。


他に出す人がいないのだから、私の大根はよく売れます。7月に播いて、9月に出す、、、。このことは忘れないでいて、来年は今年の何倍もの量をつくろうか、、、、。


一輪車に載せたのは、サカタのタネの『冬自慢』という品種です。9月だったら、夏と変わらずに暑い日もあるところ、『冬自慢』とはなあ。本来の美味しさが出ていないのではないかと、気遣われます。


しかし、サカタが一押しのロングセラーのこの品種は、優秀だと思います。この感触は、忘れようったって、忘れられない。


野菜をつくっていると、中には惚れ込むようなものが出てきます。私は、種苗会社としてはサカタのタネが一番好きです。


サカタのミニトマトの『アイコ』と大玉の『麗夏』は、雨除けなしでも裂果しない点で高く評価します(ただし、今年は麗夏はつくりませんでした)。


今日初収穫したのは、花豆の茶色く枯れかかったさやです。これだけしか、採れませんでした。


花豆は、高原豆とも言われて、標高300m台のいわゆる善光寺平などではつくりにくいと言われます。


標高900mの私の畑なら、大丈夫、、、、。そうなんですが、蔓が伸びて赤い花が咲き出したころには、気を揉んだり、イライラ感を募らせました。


花が咲いても、ちっとも莢が着かない、、、。マルハナバチ、ミツバチが絶滅したんかいな?ぐらいに思いました。


いまはようやく、莢がたくさんぶら下がるようになりました。
花豆は、初めてつくります。


宴のあと。一昨日のお昼ごろ、7名の老人がこのテントの中に入り、ビールで乾杯。そのビールが、もっと買って来ればよかったのですが、足りない、、、。私が小屋に置いていた焼酎を出せば、嫌がるどころか、それがあったのは勿怪の幸い、、、。


そんなことでスタートした小同窓会は、一緒にいられる時間は、いつものように30時間までは行かないので、過ぎてみればあっという間のこと、、、。


でも、考えようによっては、こうして一泊なので十分かも知れず、昨日のブログに書いたように、一年置いて再来年また「ここで」再会と、私が言ったというか誘ったことで、皆の顔つきがパッと明るくなりました。


西は熊本、東は東京・埼玉の、やや東寄りの真ん中へんに私が居て、私に地の利があるぞってことなのだけど、たとえば次は熊本の阿蘇方面でってことになったら、交通費は掛かるわけだし、私が出ないだろうと、その余裕がないだろうと、みなよく理解しているのです。


最初から、最後まで、宿泊は戸隠のあの宿坊ということで終わるでしょうね。


私は、利己的にそれで助かっているなどと思うのではなくて、戸隠でならまた来るよという(前回から、それで決まりって感じでしたが、、、、)旧友の一団があることを、うれしく、誇りに思います。