標高900mの畑、戸隠での野菜づくり

『農家日記』を付けていますが、その補遺のようなものです。
補遺というよりは、写真も貼り付けたりすれば、野菜づくりについては、こっちの方がメインの記録になるかな? (2017年3月1日)

今年初めての耕耘

午前中は長野(市街)に買い物等で行きましたが、晴れているのに風が冷たくて、浮き浮きするような天気ではありませんでした。


帰宅してからも、軒下のテーブルにセルトレイを載せて種を播く気にはなれず、これで3日間も種まきはなしです。少し前には、セルトレイなど置き場所がないのがブレーキになっていましたが、今では庭先の畑にビニールトンネルの短い1畝があります。日中はそこに置けばいいわけです。


庭先の畑は、昨年メインの畑が忙しくなったら打ち捨てる感じなり、マルチも2本針張りはなしです。それを片付けてから、思い付いて耕耘機を走らせました。


4か月ぶりのことですが、こんな小型の機械でもよく働きます。鍬でうなうことなどは、考えられません。ほとんど整備もせず、燃料も入れっぱなしでハウスに置いていたものが、一発で起動したのがうれしかったです。


いよいよ今年の農作業も始まったな。多分、このあたりでは私が一番最初に耕耘機を動かしたと思います。たくさんのポットやトレイに、まだ寒いのに種播きをしたことでも、変なおやじと思われているかもしれません。


長野へ行くのには、いつもと違うルートを取りました。戸隠はかつて葉タバコの有力な産地でした。中でも、どの家も1千万円は下らないだろうと言われた地区を通ると、私のメインの畑と同様に、10センチ以上の積雪深です。


ここから見る景色が私は好きです。飯縄山と戸隠山。


どこも零細な農家の戸隠ですが、このあたりでは畑も広いです。今は葉タバコをつくる家は、ちょっと離れた地区なので正確なところは知りませんが、その時期に通ってもタバコ畑は見たことがありません。


今は全面が蕎麦畑です。蕎麦では、いくらにもならない、、、と、私は思いますが、どこかに貸しているのでしょう。何かつくらないと、畑も荒廃しますから。


私の畑の周りにも耕作放棄の畑が目立っていましたが、3年前かな?いきなり蕎麦がつくられるようになりました。戸隠のある蕎麦の店が、まるで私の畑を囲い込む具合です。


私が畑にいて、隣の畑にトラクターが入って来たとき、オペレーターがまあ挨拶でやってこられました。今は息子さんに店を任している前の店長というか社長であって、こっちの方が面白いと言われるのです。


その店は、茅葺の古い建物で、盛りがいいので、私が最も好きな店の一つです。蕎麦栽培も並み大抵のことではなく、私の畑のあたりでは畑10枚。あちこちの合計では20町歩(20ヘクタール)とのことでした。


長野市街にはもちろん、東京を始め横浜や埼玉のどっかにも、確か支店を持っているはずです。始まりは戸隠詣の道の途中の茶店のようです。戸隠蕎麦のネームバリューは、なかなかのものということでしょう。


戸隠の神社を中心とした地区は、今月「重伝建」に選定されるはずです。もう決まったのかもしれません。重要伝統的建築群保存地区。宿坊群としては、全国で初めての「重伝建」だそうです。

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